おのおのの修行(真冬編)
『ふー、疲れたにゃ。にゃんで、こんにゃに沸いてくるのにゃ。』
そう言いながら、祠の奥へ進んでいくのであった。
(それにしても、霊力は全然減らないみたい。むしろ、湧いてくる感じにゃ。でも、悪霊ってより死霊にゃの。気持ちが滅入るだけだにゃ....。これから、どうしようかにゃ。)
そう思っている矢先に、悪霊が現れて来るのであった。何体もの悪霊を倒しているうちに、気が付いたら、獣化が進んできているのであった。
『この...しつこいにゃ。滅すぞ。』
(えっ。今の私が...。何だか、霊力が使っても使っても湧いてくる。)
そして、どんどん好戦的になり、自我が薄くなってきているのであった。
『グルルラァー。下種が。クックク。つまらにゃいの。』
今の真冬は、いつもと姿も雰囲気も変わってきていたのであった。
普段は、白銀の毛並みだったのが、今やマヒュモス時と同じく黒い毛並となっていた。完全獣化ではなく部分獣化であるが禍々しさは以前より濃くなっていた。
何より、性格が好戦的というより狂戦士のようになっていた。
『グガァァァー、つまらぬ。』
『おーーい。そこの猫ちゃんや。五月蠅いわ。少しは静かにしてくれへんか。』
『うっさいのは、てめぇーだ。』
そういい、声が聞こえる方へ斬撃を飛ばすのであった。
キンッと弾く音が聞こえると、また話声が聞こえるのであった。
『なんと、闇に飲まれてしもうたか。』
『其処かぁー、殺してやる。グルルルウル』
真冬は、声がする方へ禍々しく鋭い爪を向けるが、またもキンッと弾かれてしまうのであった。
『話しとる途中で、遮るとは礼儀がなっておりませんな。少しお仕置きをしたろかい。パンッ!!』
そう言い終わると、真冬の意識は飛んでしまった。
真冬は夢の中にいた。
そこで、目を覚ますと、目の前には大きな鏡あるのであった。
そこに写っていたのは、真冬自身であり、真冬でなかった。
鏡を通して、本能の真冬と理性の真冬が対峙していたのだ。
『おい。ここは、どこだ?』
『知らないの。』
『俺をこんな所に、閉じ込めやがって。あの声の奴、ただじゃおかねー。』
『あなたって、誰なの?私と似ているけど、全然違う。』
『はぁ?分かってんだろ。確かめるのが怖いのか。お前は私だろ。』
『そんな事ない。私は、そんな話し方をしない。そんな目で、睨んだりしない。』
『ククク、御目出度い奴だな。前から気付いてたろ。何で、目を背ける?お前は、小さい時から我慢・我慢・我慢とその繰り返し。怒り・妬み・嫉妬みたいなドロドロした気持ちを抑えて、いつもニコニコして、お前こそ誰だなんだ?』
『えっ...。わた....し。確かに、気を使ってニコニコしてるけど...。』
『それじゃ、意思のない玩具と変わんねーなー。ただの機械かお前は。』
『私は、機械じゃない!!!!』
『何も欲望もない意志もない。お前は、誰だよ。自分のしたい事も出来ないお前は。』
『私にだって、意思がある。欲望だって。あなたに、そんな事言われたくない。』
『何故だ?俺は、お前でもあるのに。』
『そんな事分かっているわよ。私は、自分を出すことで、周りが気を遣う事が嫌だっただけ。私だってしたい事がある。あなたのように、あるがままに行動だって、出来るわよ。』
真冬は、初めて自分と向き合う事で、普段を抑えている本能と対峙するのであった。
そう言い放つと、視界が開け、目を覚ますのであった。
『おっ目覚めたんかい。猫ちゃんや。』
そう話しかけてくるのは、亀だった。
『おい、亀じゃないわい、河童や。絶対そう思たろ。』
『そんにゃ事、思って...。少し思いました。あの、ありがとうございました。にゃんて、お礼を言ったらいいか...。』
『かまへん。静かにしてくれたら、それでええ。戻ってこれて、良かったなぁ。運あるでー猫ちゃん。』
『ここは、ただの祠じゃにゃいんですか?それと、猫ちゃんでにゃく、真冬です。』
『真冬か良い名前やん。真冬は、そんな事もしらんのに、ここへ入ってきたのか。ここは、悟りの泉。祠はそれを封印する場所なんや。ワイは、昔から此処に住んでおるただの河童や。慣れれば、此処の生活は楽やで。』
『私は、ここに放り込まれて。生き残れば、力もコントロール出来るようににゃるって言われて...。だから、此処に住むつもりはにゃいの。』
『かぁーーー。碌でもない事をする奴がおるな。真冬も見たろ。悪霊の量を。あれは、人間だけでなく、霊体霊獣のナレハテや。運良かったでしかし。それにしても、誰や。そんな酷い事するやっちゃ。』
『そういえば、にゃ前を知らにゃかった。火輪のお母さんって、明松にゃんて言うんだろ....。』
『明松家かぁー、代々あいつらは。お仕置きが必要やな。そしたら、真冬。ええ事を教えたるさかいに。』
『でも、力のコントロールを先にまにゃばにゃいと。』
『心配せんでええ。もう、自分に向き合ったやろ。ここは、霊力が豊富ゆえに力が暴走しやすい。暴走してまうのは、己が見えてないからや。もう、力は使いこなせてると思うで。』
『ほんとにゃの!?良かったです。そしたら、にゃにを教えてくれるんですか?』
『かっかっか。ええで。やる気ありそうやん。これを学べば、明松家なんて訳ないでぇー。』
『宜しくお願いします。えぇーっと、河童先生。』
『先生なんて大層なもんちゃう。そや、ワイはただの河童や。名乗る名は、もう捨てたんやで。』
そうして、真冬と河童の修行が始まるのであった。
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また、初めて書いたものなので、小説家になろうの使い方が分かっていません。
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