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聖地巡礼

少しづつですが読んでいる方へ、ありがとうございます。

PVもまだまだ少しですが、モチベーションになっています。

現在、クルーズの日まで、どうするかという問題が起きていた。

俺ことクズの家は、火事でなくなり、ヤバタも仏霊会で過ごしていたので、戻る訳に行かなかった。

それと、敵の言葉を素直に信用出来ないのが一つの理由であった。


もし、万が一、拘束されれば、クルーズには間に合わないだろう。

そうなれば、もうコマリの手掛かりはなくなってしまうであろう。

そのため、困っていたのであった。

もちろん、男二人が火輪の家に転がり込むのは、どうかと思うのであった。


『先輩達、どうするの?気を使って言わないのかもしれないけどさ。別に、うちに来てもいいけど。』

『火輪様の家だと...お邪魔になろう。クズ。ここで逃したら、一生後悔するぞ。』

『後悔するのは、お前だけだよ。それに一人暮らしの女の子の家に男二人は、まずいだろ。』

『あはは、私は、一人暮らしじゃないよ。実家だよ。』

『火輪様が育った家...。クズ。行くよな。頼むよ。いこーよ。後生だから。』

『実家ならより、色々と、まずいだろーが。気まずいわ。』

『そんな事言って。行く当てないんでしょ。行くわよ。』

そう言われ、俺たちは火輪の家に連れてこられたのであった。


火輪の家は、想像と違っていた。いや、金の使い方からして、可能性はあったのだ。

見た事もない豪邸であった。作りは和風であり、大きな庭園が広がっていた。

(こんなに、広いなら部屋も余っているから言ってたんだな。ただ、居心地が悪いなー。)

クズが居心地が悪いと感じているのは、豪華な家のせいではなく、数多の視線のせいであった。


『お嬢。お帰りなさいませ。』『お嬢。寂しかったです。』『お嬢ーーー。』

火輪の実家は、火輪信者の総本山のようだった。

そこに、男二人を連れてきたとなれば、信者の目の色は変わっていた。

しかし、ヤバタは直ぐに打ち解け、熱い友情を築いているようであった。

(くそー。信者の結束は固いな。俺だけ針の筵じゃないか。)


そうこうしている内に、火輪は、両親の元へ案内してくれるのであった。

『ただいまーーー。友達連れて来たけど、泊めていいでしょ!?』

『ほう、構わないぞ。ご友人とあらば、挨拶をせんとな。』

そういい、後ろに付いてきた俺とヤバタを見ると、笑顔から真顔になっていた。


『初めまして、九頭 道生です。お世話になります。』

『帰れ!!!』

『お客様に対して、帰れとは何言ってだい。』

火輪母は、火輪父に対して、説教しながら頭を叩くのであった。

『だってぇー。儂の大事な娘が、どこの馬の骨とも分からない奴らを』

バシッ。

火輪母は、話の途中でも、また叩くのであった。

火輪の両親は、パンチが効いていた。

火輪母は、凛々しく、髪も燃えるような赤色で、妖艶であった。火輪の姉と言われても分からないほどであった。

火輪は、母親に似て良かったねと思ってしまった。

火輪父は、海坊主いや破戒僧のような井出達で、とても屈強そうだ。

スキンヘッドで、そのような風貌だと、普通にしていても圧が凄いのであった。


『挨拶が遅れました。私は、火輪様の従順なる下僕。山端 久でございます。ヤバタと呼んで頂ければ幸いです。』

『ほほぉー、こちらは見所あるのぉー。』

『何言ってんだい。あの娘ったら、外でもこんな輩作っているのかい。はぁー。でも、あなたは、普通そうね。クズさん。』

『はぁ。まー、こいつに比べれば、大抵普通ですよ。』

『こちらも挨拶が遅れました。私が火輪の母でございます。そして、あの残念なのが火輪の父です。外の弟子とともに気にしないでください。』

『あのー。私も挨拶するのにゃ。私は、真冬にゃの。宜しくお願いするにゃ。』

『あぁー話す猫ちゃん。なんて可愛いのかしら、ちょっと私に貸して頂戴。火輪、お二人を部屋に案内しなさい。』

真冬は、火輪母に捕まってしまったので、その間に客室へ案内されるのであった。


『いつも、あんななのか?』

『うーん、初めて友達連れてきたから、興奮してるんじゃない?』

火輪は、あまり気にしていないようであった。

こいつは、あいかわらず良い性格してんなーっと思うのであった。


部屋に案内されると、旅館のような部屋であった。こんな良い部屋を借りていいものなのだろうか...。

隣の部屋には、ヤバタが案内されていたが、同様な部屋であった。

そこから、大浴場とお食事処を案内され、自由に使っていいとの事だった。


『ホントに、何から何まで、ありがとな。』

『いいの。いいの。これから、私は鍛錬に行くけど、先輩は、どうする?前に付き合う約束したけど。』

『そうだな。そしたら、今日は止めとくよ。明日からお願いできるか?』

『いいよー。そしたら、明日、道場へ案内するね。

あっ。もし、私が無理でも頼んでおくから安心して。』

そういい、火輪は出ていくのであった。俺は、少し不安が残るのであった。

(頼むだと...。火輪信者でない事を願うのであった。)


クルーズの日まで、時間は、まだ沢山あった。

俺は、それまでに何をするべきか、考えをまとめる為に、大浴場へ向かうのであった。

こういう時こそ、リラックスした方がいい。周りが見えなくなると、碌な事がないのは、今回の件で痛い程学んだつもりだ。


大浴場に入ると、豪華絢爛ではあったが、とても悪趣味であった。

そこには、何体もの火輪像が置いてあるのであった。


(くそ、絶対、あの親父の趣味じゃねーか。それも、信者も巻き込んで作っているに違いない。)

大浴場以外に案内された場所は、豪華ではあるが、良い意味で普通であり、落ち着ける作りをしていた。

このままだと、考えが纏まらないので、風呂に浸かり目を閉じるのであった。

(はぁー、見てはいけない物を見てしまった気分だ。とりあえず、頭を切り替えよう。

あと、今日を入れて5日か。やれる事といったら、鍛錬して霊力を高める事とコントロールを上手くする事が一番だな。信さんが使用したように、複数の能力を同時に展開できると便利だな。以前やって痛い目にはあったが、今なら、霊力も上がったし大丈夫だろ。


俺に出来る事といえば、ステータスにダブルか。あくまで、皆の支援だからな。憑依獣化を使えば戦えそうではあるが...ちょっとな。

別に、真冬の事は嫌いじゃないけど。むしろ、可愛いし、意外と出る所も出て...。いやいや、いかん。いかん。そんな事を考えても、しょうがない。

頭を切りかえよう。


そういえば、前に気絶したのは、霊力の枯渇もあるが、莫大な情報を処理出来なかった事も原因な気がする。霊力は、おかげで増えたようだが、処理速度はなぁー...あっ!!!

もし、ダブルで処理速度を上げれば....。それと、信さんのように、同時に能力をきちんとコントロールが出来ればな。

よし。鍛錬は明日からだが、後で実験をしてみよう。)


ある程度、考えが纏まり、目を開けてみると、そこには地獄絵図が広がっていた。

意外と深く考えていたようで、周りの音が聞こえなかったようだ。


そこには、うようよと信者たちが火輪像から火輪像へ巡礼をしているのであった。

その中には、もちろんヤバタの姿もあったのでした。

読んで頂いている方、ありがとうございます。

もし、続きも読みたいと思えたら、ブクマと評価していただくと、助かります。

また、初めて書いたものなので、小説家になろうの使い方が分かっていません。

何か指摘があれば、お願いします。より読みやすく、改善を試みたいので、ご協力お願いいたします。

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