表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/77

①冬峰 真琴 

食堂へ移動する途中で、少々困った事が起きた。


明松 火輪が、冴えない先輩と一緒に歩いていると、一部で騒ぎだしていた。

彼女は、校内でかなり人気があるらしく、男女ともにファンがいるらしい。モデルのような体に、性格も落ち着いているクールビューティーらしい・・・・

ステータスで、心情駄々洩れである火輪を知っている俺は、とても共感はできなかった。

まーそれでも、彼女が美人なのは変わりなく、大学で普通に過ごしているモブ人間の俺と一緒にいると、嫌でも目立ってしまう。

周りのファンたちのステータスを少し覗くと、怖いものであった。

心情:火輪様ーーーーーーーーーーーーーーー。なんで?

心情:あいつなら、俺でもいけんじゃね!?

心情:隣を歩くなんて、許さない‐‐‐‐‐。

心情:コロス。コロス。コルォーーーーーーー

などなど多々の非難があるが、視たくもないので避けるようにした。


そんなこんなで、現在


火輪は、牛丼に集中している。その間に、 冬峰 真琴 と話をしようと思う。


『あの、なんかごめんね。連れまわしちゃったりして。俺で話は大丈夫??怖くなければ、少し話せるかな?』

『大丈夫です。私の声を聴いてくれたのは、お二人だけですし。それに、私を襲った犯人は何か変でした。その人も、幽霊が見えていたかもしれません。誰もいない所に、目を向けて話しかけていました。死んでから4年間、忘れる事が出来ないんです。あの気持ち悪さが・・・・・。』

心情:怖い怖い怖い・・・・・ブルブル。

真琴は、両手で頭を抱えながら震えていた。


『無理しなくていいよ。少しずつでいいから。』

『・・・・・・・・・・大丈夫です。それに、お腹を刺された後...朦朧とする中、あの人の右肩には、確かに人のような顔があったんです。黒い靄がかかって詳しくは分からなかったのですが...。』

真琴は、腹部を抑えながら、ハァハァと苦しそうだ。当時の事を思い出しているのであろう。

『ふーーーん。それは、少し厄介かもね。』

火輪は、食事を終え話に入ってきた。ほっぺに、ご飯粒を付けているので、やはり残念美人ではあるが・・・・。

『3パターンあるんだけど、

①悪霊が、人間に取りついている。

②私たちみたいに霊が見える人が、霊を使役している。

③その二つの両方同時かな。

話を聞くに、②か③だけど、③だとかなり厄介だよ。1人の人間に、二つの魂が存在するってのは、

霊力が単純に2倍だし、元々、霊力が高い人×悪霊なら、それ以上だね。』

心情:これって、B~Sランクなんだよな。死神案件かもしれないけど、どうしようかなー。


(ランクって、なんだよ。明らかにB~Sとかヤバいだろ。こちとら素人よ。真琴ちゃんには悪いけど、断って死神に任せようではないか。)

『とりあえず、もう少し調べてみよう。早く解決してあげたいし、確認する前から断るのもね。無理なら死神が解決してくれるように掛け合ってみるから。』

心情:まっ、こっちは二人もいるし何とかなるでしょ。

『ありがとうございます。』

真琴は、涙を浮かばせながら、礼をいった。

そして俺も心とは裏腹に、『任せろ』と答えるのであった。


犯人を追うにしても、もう4年も前に起きた事件であり、どこにも足がかりがなかった。

そこで、事件現場へやってきた。

火輪がいうには、霊力の跡が残ってる可能性があるのだと。


真琴に連れられて、電車に乗り終点に着いた。真琴も、降りるのは事件以来らしく土地勘がなかった。襲われた日は、電車に乗る前から嫌な感じがして、移動の際も、ずっと見られている感じがていたようだ。地元の駅についても降りることが出来なかったみたいだ。

迷っているうちに、電車が終点についてしまったので、急いで駅から逃げたのだった。


『終点で降りたのは、覚えてるのですが...そこから、どう逃げたのか覚えていなくて...。』

『それなら、大丈夫だよ。移動中にスマホで事件について調べておいた。』

『おっ、先輩もやるじゃん。』


スマホを頼りに、事件現場へ行くと、昼でも人通りが少なそうな所であった。夕暮れ時であり、あたりは、大分暗くなり始めていた。


『どうだ?何か思い出したこととかある?』

『混乱していたので、特にないんですが・・・・・・。電車にのった時から、なんか見られてるような感じが・・・・・。』

『ねぇー、早くこっちにきて。』と火輪が呼んだ。


呼ぶ方へ行くと、目を疑った。


なぜなら

そこには真琴が立っていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ