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事後処理とそれから

マヒュモスの件について、事態を重く見たため、修練場へ多くの霊能者が集まってきていた。

その時、俺は真冬を膝の上に置いて座っているのであった。


『おい、化け物が出たと報告があったのだが....。』


『いや、特にそのようなことは...。ただ、鍛錬をしていただけですが...。』


『クズ、何かしでかしたのか?』

霊能者の中には、ヤバタの姿が見受けられた。


『いやいや、本当に能力を確認していただけで、何もないよ。何も被害が起きてないだろ!?』


『そのようだけど、気をつけろよ。俺も駆り出されるとは思わなかったぞ。』


『そこの君、一応、報告義務があるから、この書類を書いておいてくれ。』


『はい。わかりました。』

(はぁー、面倒事を起こしてしまった。今回は何とかなったが、後で何を言われる事やら...)


とりあえず、書類を書き、今回は厳重注意で済まされた。次回は、あらかじめ申請してから行うようにと、きつく言われてしまった。


『そういえば、ヤバタ。コマリに連絡出来たらしてあげてくれ。悲しがってたぞ。』


『...そうだな。許可が下りたらな。』


山端 久 (20) やまばた ひさし

職業:霊媒師

能力:ジャミング(干渉)・・・相手の能力に対して干渉することで無力化。

悩み:贖罪(ブラック企業)

解決策:休息

心情:クズのおかげで、気分転換できたわー。また、あそこへ戻るのか...。

未来行動:3秒後、仕事場へ向かっていく。

悪意:無

信頼度:90%


ヤバタを見送るついでに、ステータスの検証をしてみたら、やはり能力が向上しているようだ。

それに、真冬にダブルを発動しても、疲れはあるが、前ほどではなかった。

数十分、くつろいでいると真冬も正気に戻ったようだった。


『にゃなーん、気持ち良かったのにゃ。』


『それは、良かったね。体調は平気か?』


『大丈夫にゃの。それより、あの時、にゃにをしたの??』


『完全獣化のバランスを崩したんだよ。獣化が進むと理性が低下して、本能が高まるって言ってたからね。獣化っていっても理性がゼロになる訳じゃないみたいだから。低下した理性に対しての本能の割合を下げてバランスを取ったのさ。例えば、完全獣化が理性10対して本能100だとする。これを、理性10に対して本能10になると1:10から1:1の割合になる訳だよ。』


『にゃるほど。言っている事は分かったにゃ。でも、どうやったのにゃ?』


『真冬が教えてくれたんだよ。力を半分にするってさ。実は前からダブルの2の概念ってのが気になっていて、試したいことがあったんだ。反動が大きいかもしれないので様子をみてたんだけど...。

それで、2の概念で、1/2や2倍が出来る事が分かってたから、2条も出来るかなーって思ってたんだ。そこで、さっき思いついたのが、√(ルート)も使えるのではって思ってさ。』


『√(ルート)??にゃんだっけ??』


『√Aの2条の平方根はAになるってやつ、覚えてないかな。さっきの例えに当てはめると、√100の平方根は10になるんだよ。』


『にゃるほど。にゃるほど。それで、理性と本能のバランスを整えたのね。クズさん、すごいのにゃ。』


『まー、ダブル(2の概念)ってのが、2に関することなら大抵、可能みたいだよ。それに、もし駄目でもヤバタが来てくれたから、何とかなったはずだよ。けど、今日は、これで止めておこう。憑依獣化は、また今度ね。』

そういうと、真冬は少し頬を赤らめるのであった。


俺は、何でか分からなかったが、追及するのは止めておくのであった。

カクヨムにも掲載しております。これから、更新回を揃えていくつもりです。そのため、次回更新は8/25の予定しています。

もし、目を通していただいている方がいたら、更新が遅くなり、すみません。

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