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知らない天井

家に着いたが、ヤバタの事もあり、なかなか寝付けなかった。真冬は、ダブルの反動があるのか、家に着くと、すぐに寝てしまっていた。

1人で悶々としていても、しょうがないので、茉莉花を呼び出すのであった。そして、鈴の音を鳴らしたのであった。

チリーン

『はーい。呼ばれましたよー。今日は、何なのさ。』

茉莉花は、今日は気怠そうに言うのであった。

『能力について聞きたい。俺のステータスの能力の効果が不安定なのは、どうしたらいい?知らないうちに情報を得てたり、能力が使えない場合があるんだが。』

『あぁー今回の件ね。なかなか奮闘してたもんねー。面白いものがみれたよ。どうしよっかなー。あまり教えるのは、人のためにならないしー。』

(視てたのかよ。なら、助けろよ。辞めてもいいんだぞ。)

『まぁまぁ、辞めないでくれよ。この能力は、私と同じなのよ。でも、霊力が違うから使い勝手が悪いの。だから、霊力をあげる事をおすすめするよ。ちょっと、後ろを向いてみなよ。』

そう言われ、後ろを向くと茉莉花が背中に手を置いた。

『はい。今から霊力をほんの少し貸すから、その状態で真冬ちゃんを見てみな。』


真冬 まふゆ

職業:守護霊(獣)

能力:獣化(部分獣化・完全獣化・憑依獣化)


部分獣化・・・身体の一部分を獣化し、身体能力を上げる。

完全獣化・・・部分獣化から完全に獣化することで、身体能力は爆発的に上がるが。理性が低下し主従関係がしっかりしていないと暴走することがあり。

憑依獣化・・・主従関係がある者と憑依することで、自分の能力を貸す事ができる。


悩み:無・・・深い眠りにより、何も考えていない。

解決策:無

心情:無・・・深い眠りにより、何も考えていない。

未来行動:3分後、寝返りをし、お腹をだす。

悪意:無


『なんだこれ。』

『これでも、極一部だよ。あまり、情報を一気に取り込むと脳が対処できないからね。でも、霊力があがれば、情報が無くとも、分かることも増えてくる。それに、妨害や無効かもされないよ。

今回、ヤバタって子は読めなかったでしょ。彼の能力は、ジャミングだからね。周りの能力が乱されて消されちゃうの。そのおかげで、精神が乱されなかったんだけどね。これで、理解できたかい?僕って親切だなーー♪』

『言っている事は、分かった。でも、霊力をあげるのは、どうすればいい?』

『そんなの、筋トレと同じ。使いまくって上げるしかない。幸い、君はダブルの使い方も分かってきたみたいだから。それを使えば早いんじゃない。ちょっと、関与しずぎたかな。じゃあ、話は終わりね。ばいばぁーい。』

茉莉花は、いつも通り颯爽と消えていった。

『おい。待って。ダブルは、前に良くわからないって....』

(あいつー。ダブルの能力は、分かってたんじゃねーか。でも、これで能力の事は大分分かってきたな。それにしても、ヤバタの能力がジャミングか。それで、能力を乱されて使えなかったのか。)


茉莉花の助言を基に、少し鍛錬してみることにした。ただ単に、寝付けないだけなのだが...。

(要は、霊力を使えばいいって事だな。それなら、普段よりステータスに霊力を使うイメージとダブルをそこに使用すれば、一時的に霊力の使用が上がって効果があるんじゃないかな。ものは試しだからな。よしっ!こんな感じか!)


真冬 まふゆ

現在職業・過去職業・能力・能力の発展・夢・悩み・解決策・心情・未来行動・悪意・身長・体重・攻撃力・守備力・俊敏性・動体視力・性格などなど一気に情報が流れてきた。そして、一瞬にして意識を失うのであった。


目覚めると、知らない天井があった。そこは病室の一角であるようだ。

俺が目を覚ますと、経緯を看護師が話してくれた。どうやら、丸二日間も寝ていたらしい。


あの後、大きな物音に真冬が目覚めると、俺は倒れていたらしい。頭から流血しており、顔は蒼白になり、虫の息だったとの事だ。

そこで、火輪に連絡をし、事の説明をすると、転鏡を使い、すぐに此処に運んでくれたみたいだ。

そして、今現在は仏霊会のB3Fの診療所にいた。

診断の結果、過度の霊力の使用により死にかけたようだった。普通は、あそこまで使用する事がないようだ。その前に、頭痛や吐き気などが起き、使用することなどできない状態になるとの事だ。

担当医から、霊力が回復するまで一切の使用を禁止と怒られてしまった。霊力をあげようと思った矢先の出来事であった。

しかし、悪くないと思ったのは担当医のおかげだ。担当医の穂乃果先生は、スタイル抜群の綺麗なお姉さんだったためだ。彼女に、叱責されたり、心配されるのは、僥倖であった。今なら、ヤバタの火輪に対する気持ちも分かるのであった。

しかし、そうデレデレしてるのも束の間であった。

『セ・ン・パ・イーー!!』

火輪は、青筋を浮かべてお怒りのようだ。

『九頭さん。私たちは、大変だったのにゃ。ふふ、にゃに考えているんです。』

真冬もお怒りのようだが、抑揚のない言葉で話すのが、怖さをより引き立てていた。

俺は、素直に地に頭をつけ、謝ると『しょうがない。今回は許してあげます。』っと二人は、許してくれたのであった。しかし、今回の事もあって、鍛錬するのであれば、しばらく1人でやらないようにと釘をさされた。

『まったく。人騒がせな人だよ。先輩は。鍛錬するなら、ここの修練場を使いなさい。何があっても、すぐに対応できるから。』

『2人とも、本当にごめん。こんな事になるとは思わなかったんだよ。』

『先輩。それと寝ている間に呼び出しがあったから、あとで霊能長の所に行ってね。』

『わかった。助かったよ。』


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