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初めての監禁

気が付くと、椅子に縛られていた。

目隠しはされてなかったのが、不幸中の幸だった。辺りを見回すと、真っ暗の空間で何もないようだ。

しかし、床には既に乾いているが、大量の血が散布していた。

状況は芳しくない。なぜなら、ダブルを解除して出直そうとしたが、解除できないからだ。

(げっ!なんでだ。メガネは使えてるってことは、霊力は使用できてるはずだ。どうにかして、逃げないと。)

そう考えていると、扉の向こうから足音が近づいて来るのが分かった。何も出来ないので、気絶したフリをして様子を見ることにした。

『おや、まだ起きていないようですか。とりあえず、この子を別の部屋へ移動しますよ。山端くんお願いしますね。』

『分かったから、早く朱美を助けてくれよ。約束だろ。』

『ふふふ、分かっていますよ。約束は、守りますとも。罪のない子は、全て救われるべきですから。』

そして、俺と入れ替わりに、行方不明の女の子が部屋に連れていかれた。目は、虚ろで正気ではないのがわかる。

心情:クリス様、はやくぅー私も神の元へ。私をお使いください...あぁーー

(精神が壊れている。どんな事をしたら、ああなってしまうのだろう。)

そんな事を想像すると、鳥肌が立つのであった。


時は数時間前


『ご主人さま、見つけたのにゃ。どうだったのにゃ。』

『まだ、確信ではないが早く行かないと、取り返しが付かないかもしれない。火輪の場所は、分かるか?』

『分かったのにゃ。大学にいれば、感知できるのにゃ。』


幸いにして、すぐに見つける事が出来た。もともと目立つのではあるが。状況を説明をし、真冬に半身の俺の居場所を探ってもらう事にした。

『ご主人さま、移動中だにゃ。方角は、南西八キロ先にゃ。』

『結構、先にいるね。そしたら、掴まってぇー行くよ。』

火輪が、転鏡を使い始めると3人は鏡の中に吸い込まれていった。


鏡の中は、暗闇に無数の鏡が散りばめられていた。

『にゃにゃにゃ、キラキラしてて綺麗にゃのら。』

火輪は、転鏡を見つめ覗いている。すると、光が漏れ出し、暗闇の中の1つの鏡を示すのであった。

『あそこのようね。よし行くわよ。』

そして、その鏡から出ると、辺りの景色はまったく変わっていた。少し田舎の廃屋のようだった。

『ここは、どこなんだ??もう一人の俺を感知できるか?』

『大分、近づいたみたにゃの。もう、リボン使わなくてもわかるにゃ。こっちにゃの。』

真冬に付いていくと、少し遠めに、小綺麗な教会が見えてきた。

『ちょっと、待つのにゃ。感知できにゃいの。急に気配がにゃくにゃったの。』

『急ごう。何かあったに、違いない。』

そして、ようやく教会の近くにたどり着くと、火輪と真冬は戦闘態勢に入るのであった。

目の前には、無数の死体が敵意の視線を向けている。こちらが、一歩づつ近づくたびに殺気が

濃くなっているようだ。


囚われのクズは、ヤバタに連れられていた。そして、移動中にヤバタは語り始めるのであった。


『クズ、こんな事になって、ごめんな。起きてんだろ?実は、朱美....俺は妹のために、奴に協力しているんだ。年が離れた妹で、久しぶりに会ったら、心の病気になっていたんだ。どこの病院も治せなかったんだ。どんどん悪くなっていくばかりで....。

そんな時にクリスが1人の女性を連れてきたんだ。その人が毎日、朱美に触れる事で、日に日に笑顔が増えていったんだ。以前のように、会話も増えたし、好きだった裁縫もできたんだ。

でも...クリスが全て壊したんだ。あいつは、その女性とは、また違った何かを持っている。朱美に触れたとたん、また前みたいに無表情に戻ってしまった。他の学生も、そうだ。あいつが触れて話していくうちに、どんどん無表情になり、あいつに心頭していったんだ。俺は、一生懸命に頼んだんだ。朱美の代わりに何でもするから、朱美を治してくれって。』


『そっか、お前も大変だったんだな。妹さんを治した女性は、どこにいるんだ?直接、頼めなかったのか?』

『彼女はいるが、無理な話なんだ。信じられないかもしれないけど、クリスは人を操れる。それで、彼女を利用しているんだ。』

『山端くん、何を無駄話をしているんですか?君も大切なベイビーだから、可愛がってあげているのに。』

『いや、巻き込んだ友達に懺悔していただけですよ。別に、逆らうつもりはないですよ。』

『ククク、そうだろうね。君には、朱美ちゃんがいるからね。私は、仕事が増えたので外へ行きます。どうやら、失敗作達では対処できないみたいだからね。あと、先ほどの子は駄目ですね。処分しときなさい。それと、そこの君は後でじっくり、私に付き合ってもらいますよ。』

俺とヤバタは、その言葉にゾクリとするのであった。

クリス教諭は、その後去っていった。

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