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アイラは分かっていない

男の体を撫で回す変態

「ふふふ。モフモフ」


「・・・・・・・」


「見た目だけではなくて感触まで本物ですわ。凄いですわヨシュア様」


こんにちは皆様?

何をしているのか気になりますか?

実は、念願叶いまして、ヨシュア様をモフらせて頂いております。


若干脅迫っぽい行為も行なってしまいましたが、本人の許可を頂いたので気にしませんわ!


でも、ヨシュア様ワンちゃんの姿になってから、一言も話してくれませんわ。やはり少しご機嫌が悪いみたいですわ。

ご機嫌、治して下さいませ。ワンちゃんに素っ気なくされると寂しいですわ。


「背中も撫でて宜しいですか?あ、上の方だけですから」


あら、ちゃんと背中を向けてくれるのですね?

意外とノリノリなんですか?ヨシュア様。

実の所、結構気持ちいいのではないです?


「まぁ!ふわふわですわぁ」


うーん!抱きつきたい!ぎゅーってしたいですわぁ。

でも、そんな事したら流石に本気で怒ってしまいますわよね?きっと撫でられるのも嫌ですものね?

無理矢理この状況を作った私が言うのもなんですが?


「癒されます、癒されますわぁ。初めて拝見した時からとても美しいと思っていたのです。撫でられて幸せ」


「・・・・・・・・」


背後からなら、抱きついてもいいでしょうか?

もう、ここまで来たらいいのではないですか?

だって次はないかも知れませんし?

そっと、そっと抱きつけば・・。


モフッ。


きゃあああああああ!!し・あ・わ・せーー!!


「おい。エリス、アレなんだ?」


「ああ。変幻がもの珍しいみたいね?わかってるのかしらね?」


「二人共?よそ見しないでちゃんと付いて来て。アレは他言無用よ」


ああああ。ずっとこうしていたいです。私、昔から大型犬を飼うのが夢だったのですわ!お父様に強く止められましたが。


あ、やはりバレましたわね?お嫌でした?溜息が深いですわね?嫌な事は口に出して頂いても結構ですわよ?ただ撫でるのだけは止めませんが。


「あの、ここまでしておいて何ですが、本当に嫌な事は言って下さいませ?変幻した事がありませんので、その、感覚が私には分からないので」


あら?また深い溜息。何でしょう?

背を向けられると悲しくなりますわ、どうしましょう?


「ヨシュア様?」


「あれ?アイラさんここにいたんですか?あれ?ヨシュアさん?」


え?ティファなんでヨシュア様だと分かったんです?

貴方この姿のヨシュア様と会った事ないですわよね?


「・・・よく、俺だって分かったな?」


「はい。私、変幻魔術は見慣れてますので。纏う魔力の色は人によって違いますから。ここで何を?」


「あの、少し、撫でさせて頂いていたのです。その、とても毛並みが美しくて・・・・」


「・・・・へぇ。アイラさんって、変わってますね?」


「え?」


ちょっと待って下さいませ?

貴女、自分の事棚に上げて私の事変な人扱いしますの?

貴女の方がよっぽど変だと思いますけれど?


「あ、お二人共ご飯準備出来ましたから、一度下に来て下さい。後、もしまた撫でさせてもらうなら、ここではやめた方がいいですよ?皆さんから丸見えですから」


「え?それが何か問題なのですか?」


ティファ?何故その様な顔を?

私、変な事言いましたでしょうか?


「・・・・ヨシュアさん」


「いいんだよ。陛下にもちゃんと説明して変幻する許可を取った。隠す事でもないだろ?逆にその方が面倒になる」


え?陛下に許可をもらった?

陛下に知らされるのが嫌で、撫でさせてくれてたのでは?

あ、変幻が解けてしまいました。残念。


「・・・本当にいいんですか?(ヒソヒソ)」


「言っても聞かねぇし、いい薬だろ?それに俺は開きなおった(ヒソヒソ)」


また、撫でさせてくれるでしょうか?

次はどんな脅し文句で約束しましょう?


「後から知ったら、激怒するのでは?(ヒソヒソ)」


「しらねぇなぁ?俺はちゃんと説明したぜ?見た目や感触が違っても中身は俺だってさ(ヒソヒソ)」


「ヨ、ヨシュア様。また、撫でさせて下さいね?」


「気が向いたらな」


やりましたわ!言質を取りました!

またモフモフ出来ますわーーーー!!!


「アホねぇ。側から見たら男の体を撫でまくる変態女にしか見えないのにねぇ?」


「エリス、余計な事言わないで。基本ここの人間は皆、阿呆だから。気にするだけ無駄なの。関わらない事ね」


「俺はちょっと羨ましいぜ?俺も幻術使って撫でてもらおっかな?」


「その時は全力で止めるから、無駄な事はやめておきなさい」


そういえばティファを連れ去った方々がここに住むことになってましたわね?私ちょっと、あの時の事トラウマなんですのよ?正直少し怖いですわ。ブルブル。


「怖いなら来るなよ。まぁ俺達がいる時は安全だけどな?」


「ま、負けませんわ。私のモフモフへの情熱はそんな簡単に消せませんわ!」


「・・・・あ、そう?頑張れ?」


「ハーーイ!今日はハンバーグですよー!オニオンソース仕立てでーす!」


きゃあああああああああ!!ティファ最高ですわぁ!!


「ああ。後、ハンバーグへの情熱な?」

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