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メルローは三人を観察したい

「ベロニカ。今日のお昼こそ一緒に食べましょう!そしてそのオムライス一口下さい!」


「何度言えばわかるの?あげないわよ」


「うにゅぅぅぅぅ!!」


こんちわ!最近ハリセン作りに余念がないメルローです!


最近新たなお笑い要員が補充されました!

ツンデレではなくツンツン娘ベロニカちゃんです!


「ティファ。だから、面白いよ?お腹から出てるのそれ?」


「もう、そっとしといてやれよ。居た堪れなくなってきた」


女性同士の喧嘩って拗れると中々面倒だよね?

でもこの二人の場合、なんかただの喧嘩って感じではないんだよねぇ。まぁ俺は拗れてたほうが面白いからいいけど?


「ティファ、そうですわよ?あんな無愛想な方さっさと追い出してしまえば宜しいのですわ」


「わ!アイラ嬢?いつの間に・・・・」


「無愛想?ベロニカが?そうでしょうか?」


確かにあの子ここに来て全然笑った所見た事ないなー?

可愛い顔してるのに勿体ないよね?

お?アイラ嬢プルプルしてるね?どうしたのかな?ティファがベロニカに気安いのが気に入らないのかな?(確信)

ほらほら頑張って自分に振り向かせないと!ティファちゃんとられちゃうよ?


「そ、それにあの方ティファの事、嫌っているじゃありませんか。気にかける必要などありませんわ」


「え?ベロニカ私の事嫌ってるんでしょうか?」


あははは!ティファって本当に面白いよね?崖から突き落とされた時点で気付こう?確実に死んでもいいと思われてたよ?


「私ちょっとあの方とお話して参りますわ!ガツンと言って参ります!」


お!さっすがこの寮の数多の使用人達をやめさせてきただけあって頼もしいな?


アイラさんがベロニカさんの前まで行って何やら話しております!お?何でしょうか?可愛いハートのケチャップが添えられたオムライスをジッと見ております!アイラ嬢ここでぇ?ベロニカからぁ?オムライスを一口?食べたーー!?


お?こっちに戻って来たぞ?


「・・・フン!まぁまぁ骨のある方みたいですわね?」


「・・・・・・いやアイラ嬢。食べたかっただけだろ?」


「あううう。ベロニカのオムライス・・・」


しかしティファがあんなにしつこいのも珍しいよね?

いつもなら料理以外全く反応しないのにね?

ん?料理が絡んでるからかな?


「ティファ?気にする事なくってよ?貴方の料理の方が遥かに美味しいですわ。まぁ中身がチキンライスではなく海鮮風味だった事には驚きましたけれど?」


一口食べただけでよく分かったよね?

ティファが食い気味で耳を傾けてるよ?気付いたげて?


「卵はかなり薄く焼いてありましたわね?ティファが作るものとは全く違い新せ・・・食べなれない味でしたわ」


「流石ベロニカ・・・ある食材で新しい料理を作り出す才能は相変わらずですね。では、私もチャレンジしてきます!」


「いや、ティファさん?お前絶対貰えないから行くなよ?余計ベロニカの心の壁が厚くなるから止めろよ?」


なんだぁ折角珍しくこの寮に女の子が三人もいるのに何も、起こらないのかぁ。アイラも大人になったよね?いや、食い意地が張っているだけなのか?


前は毎日楽しかったなぁ。

表面下で争われる醜い女子達のフィクス争奪戦。

そうだよ。最近ラブがないよね?誰かもっと積極的に行けよ!ほらギャド!もっとティファを慰めろ。そしてフィクスとハイトを巻き込んでもっと波乱の展開を・・・・。


スパーーーーーーン!!


「アイターーー!」


「メルロー。酷い顔してたから元に戻してあげたよ」


しまった。

俺が突っ込む筈のハリセンでまさかの俺がマッジンに突っ込まれました。不服!


「ありゃぁ?何?まだあの二人仲直りしてないの?お互いさっさと謝ればいいのにな?」


キルトよ。相変わらずお前は単純でいいな?

それで仲直り出来るなら戦争なんて起こらねぇよ?


「マッジンもそう思わないか?」


「そんな単純な問題じゃないんじゃないの?二人共過ごしていた環境が複雑だったみたいだし」


そうなんだよなぁ?

隣同士の国なのに何でこんなに国の考え方が違うんだろうな?やっぱ王様の格の違いかな?皆さんはどう思います?


「隣の国また凝りもせず戦争の準備をしてるみたいだ。俺達も駆り出されるだろな」


あーーーそれはそれは。面白くなりそうだな?


多分今回の戦争はブチギレ騎士団VS気違い王子の対戦だ!稀に見るハイレベルな争いになるだろうな。

勿論、面白さがハイレベルなんだけどね?


「たださぁ。本当に俺達に勝てると思ってるのかな?ティファもこっちにいるんだよ?どうやって彼女を取り返すつもりなのかな?」


そうなんだよなぁ。

勿論ティファを戦場になんて連れて行かないしさ?

どうするつもりなのかね?お?


「兎に角俺達がここを空ける前迄には仲直りして欲しいよね?いない間になんかあったら困る」


ティファさん。オムライスの最後の一口を果敢にも狙いに行きました!お?ベロニカさん、話を聞いてあげてますね?コレは行けるか?ようやく念願のオムライス、口にできるのか!


「陛下も何度もティファを返せと要求されてるみたいだけど、もう書類上ティファはこの国のだからな」


ティファが前に体を乗り出した!大きく口を開けている!

ベロニカはそれをすくってぇ・・・・自ら食べたぁ!!


「びぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」


スパーーーーーーン!!


「「人の話を聞けよお前」」


あれ?何で二つハリセン持ってるの?

もしかして俺が突っ込まれる要員なの?不服だわー!

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