冒険者ギルド
6話目になります。
目の前にそびえる立派な3階建の建物。
中を覗くとごつい連中が沢山いる。
定番の「そんなヒョロイので冒険者がつとまるのかよ? 痛い目見ないうちにお家に帰んな!」みたいな感じにならないといいな〜。
ゼニーさんが先にギルドの中に入っていくの慌ててあとをついて行く。
これが視線が刺さるというやつか。 めっちゃ見られてるのがわかる。
ゼニーさんが受付に行くと奥から可愛らしい女性がやってきた。
けどひとつ違和感がある。
耳だ。長いウサギみたいな耳が頭の上にあるのだ。
コスプレか? いや、ここは異世界、もしや獣人さんなのだろうか?
受付の女性が
「ゼニー様、本日も依頼のご依頼でしょうか?」
声までもアニメ声だと! これはクオリティ高いぞ!
「いえ、今日はこちらの方の冒険者登録の付き添いで来たのです。登録料と身分証明は私が責任持ちますのでお願いしますね。」
「かしこまりました。 では、先に説明をさせていただきます。冒険者にはランクがございます。最初はFランクからスタートになります。ランクはF、E、D、C、B、A、Sと上がっていきます。依頼や魔物や危険な生物などの討伐をしていただくことでポイントが貯まります。一定以上のポイントが貯まりますとランク上げの試験が受けることが可能になります。ランクを上げることによりさまざまなサービスを受けることが可能になります。様々なサービスはランクが上がるごとにご説明させていただきます。次に依頼についてですが自分のランクよりランクの1つ上まで受けることが可能です。ただし、依頼のキャンセルや失敗の場合は違約金が発生し、ポイントも下がるのでご注意ください。説明は以上です。ご質問はございますか?」
「いえ、大丈夫です。ありがとうございます。」
「では、こちらのプレートに血を垂らしてください。」
「へ? 羊皮紙じゃないの?」
城のときは羊皮紙だったよな?
「羊皮紙? ステータスを写すマジックアイテムのことですね。 あちらは1回のみの使い切りなんです。なので冒険者ギルドですとこちらのプレートに血を注ぐことでプレートとあなたの魔力が繋がりレベルが上がるごとにこちらに反映されるようになっています。 さらにこちらのプレートは魔物や危険生物の討伐した個体名や討伐数も記録されます。」
へー、このプレートって凄いんだな。
ステータスはまだショボいけど頑張ってレベル上げればなんとかなるかな。