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相談3

「まぁ、その辺りはなんとかしてみるよ。とりあえず魔石を二つ用意すればいいんだよな? 大きさの指定とかはある?」

「そうですね。大きさはこれぐらいのものなら一つでも大丈夫ですが、これぐらいに小ぶりなものであれば二つお願いします」


 そう言って、シャーロットは手振りで「これぐらい」という基準を示してくれる。


「うん、了解」

「ただ、分かっているとは思いますけど、過度に破損しているものや、内部魔力が尽きてしまっているようなものでは意味がないので注意してください」

「魔力が尽きてるかどうかって、見れば判断できるもんなの?」

「見た目でも分かりますが、魔力を流した時に発光するなら生きた魔石で、なんの反応も示さないのは死んだ魔石──というか、もうただの石ですね」


 分かりやすい説明に「なるほど」と返し、知り得た情報を頭の中に書き込んでおく。


「それと、間違っても属性違いの魔石を持って帰ってくるなどといった、冗談のようなことはしないでくださいよ」


 それはないだろうとばかりに、彼女は冗談めかしてそう言ってみせるが、さらっと流した今の言葉に初めて耳にした情報があったので、当たり前のように聞き返してみる。


「え? 魔石に属性とかってあるの?」

「……」


 それを口にした瞬間、シャーロットは呆れたとばかりの顔でこちらを見て、目を閉じると共にため息をついてみせた。


「あるに決まっているだろう。この馬鹿弟子が」


 そして、次に目を開いた時には、その目つきは少し鋭いものに変わっていて、それに合わせて口調も変化していた。


「以前に貴様が言っていただろう。火を放つことのできる魔剣を扱ったことがある、と」

「あ、うん。言ったけど、それが?」

「不思議に思ったことはなかったのか? なぜ、火属性の魔術適性がない自分がそれを発動することができたのかを」

「あー、いや。あれはそういうもんだと思ってたから、特に疑問とかはなかったけど。言われてみれば、たしかにそうだな」


 あの時はそんな細かいことを考えてる余裕もなかったわけだけど、魔道具だから俺でも使えて当然ぐらいにしか感じてなかったな。


「やれやれ。そこで疑問を持たないとは、先が思いやられるぞまったく」


 こちらを責めるような、心配しているような、なんともいえない感情が窺える声音で言ったシャーロットは、尊大な仕草で腕を組み、口を開く。


「仕方ない。では、そもそも魔石とは何かという話から貴様に教授してやろう。心して耳を傾けるといい」

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