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相談2

「そうじゃなくてさ。ほら、前に先生がクレアに渡してたブレスレットあるだろ? あれって、自分で作ったみたいなこと言ってたから、もしかしたら指輪も造れたりしないかなー、って思ったりしたんだけど……無理?」


 情けないのは承知でここへやって来た本来の目的を告げると、シャーロットはジト目でこちらを見やり、「あー」とどこか納得したような声を漏らした。


「なるほど、そういうことですか。てっきり弟子が金銭目的で訪ねてきたのかと思って、もう少しで破門を言い渡すところでしたよ」


 えぇ、酷くない?

 たしかに、金をたかりに来るような弟子とか普通に嫌だろうけど、それにしたって破門はさすがに……いや、そんなやつ破門でいいか。


「まぁ、なんかごめん。歯切れが悪かったせいで紛らわしくなっちゃって」

「まったくですよ」


 やれやれとばかりにシャーロットは肩をすくめてみせる。


「えーと、それで。ボクが魔術の込められた指輪を造れるかという話でしたね。結論から言えば、半分なら造ることは可能ですね」

「半分って?」

「つまり、魔術を発動させるための媒体? にあたる、魔晶石への加工はボクにもできますが、本体の指輪を造ることはできません。という話です」


 半分という言葉の意味が分からずに、聞き返すような形で質問をしてしまったが、彼女は気にした風もなく答えてくれた。


「ということは。指輪部分をこっちで用意すれば、魔晶石は先生がなんとかしてくれるってこと?」

「まだ造るとは一言も言ってませんが、まぁ、クレアちゃんのためですし、それぐらいなら手を貸してあげてもいいですよ」


 と、相変わらずクレアに関することには甘々なシャーロットは、少し遠回しな言い方ではあるが、了承の言葉を返してくれる。


「おお、ありがとう先生! そこさえ何とかなれば、指輪の用意だけなら──」

「ちょっと待ってください!」


 一人で気持ちが盛り上がっていた俺をいさめるように、シャーロットはこちらの声を遮って声を上げた。


「たしかにですよ。指輪の用意だけならばそれほどお金もかからないので、資金的にはどうにかなるのかもしれません。ですけど、肝心の魔石を用意する当てはあるんですか?」

「え? あー、そっか。ごめん。それもこっちで用意しなきゃだよな」


 魔石っていえば、たしか一部の魔物が体内に持ってるとかって話だよな──その辺りはミリオに聞けば分かるだろう。

 戦闘に関してはアンネローゼがいるし、上位の魔物だろうと勝てるはずだ。

 協力してくれるかどうかが問題だけど、みんな本気で頼めばなんだかんだで手を貸してくれそうだし、なんとかなりそう気はする。

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