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 そうしてカイルたちと話した結果、思っていたよりもあっさり俺たちとの臨時パーティーは解消されることになった。

 というのも、カイルたちも昨日の戦いを見ていたようで、「このまま二人と組み続けているのは自分たちのためにならない」と言って、向こうからもそれがいいだろうと納得されてしまったからだ。

 リリアとユーリの二人はクレアと離れるのを惜しんでいたが、すでにその覚悟はできていたのか、最後には笑顔で次に会う約束を交わしていた。

 なので、今後はあの四人にザックのやつを加えた五人で本格的にレベルアップを図っていくようだ。

 正直に言えばザックなんかがあの中に入るのは気にくわないけど、パーティーリーダーであるカイルが決めたことに文句を言えるわけもないので、口は出していない。

 ……それに、あいつのことは嫌いだし、今後も馴れ合うこともできそうにないけど、強くなろうと必死で努力しているところだけは認めていなくもない。

 まぁ、その理由は俺を打ち負かすことだろうから結局むかつくことに変わりはないけどな。





 話し合いも終わったので、いつも通り訓練所へと足を運ぶ。

 そして──


「おぉぉっ!」


 《力の収束》で剣の間合いまで一気に詰め寄り、逆袈裟からの斬り上げを放つ。

 ゲインさんはそれを膝と上体の動きのみで躱わし、流れるような動作で一歩を踏み出して、俺の腹に目掛け拳を突き出してきた。


「っ!」


 スキルで先読みしていたそれを軸足を回転させることで避け、片手に持ち替えた剣──その柄で彼の頭部を殴りつけようとする。 


「らっ!」


 その一撃は、彼の側頭部を捉える寸前で下からの掌底打ちで跳ね上げられてしまい、即座に放たれた上段からの蹴りが俺の後頭部を激しく打ち据える。

 だが、接触の寸前に全力で頭を前に倒して衝撃を最小限に抑え、突き出した手が地面につくと同時にゲインさんの軸足──その膝裏と足首を自分の足で挟み込んだ状態で体を回転させる。


「むっ!」


 それにより、今度はゲインさんが前方へと倒れ込む。

 その隙に素早く片膝立ちになって身を捻り、逆手に持った剣をその背中に突き立てようとしたところで、すでに身を起こしているゲインさんの姿が目に映る。


「は?」


 目を離したのはほんの一瞬だったはずだが、そのわずかな時間が致命的となったのか、万全の体勢となった彼はこちらへ一歩を踏み出す。


「くっ!」


 それから逃げるように全力で距離を取るために地面を蹴りつける。

 ──が。


「不安定な姿勢からの中途半端な跳躍では、多少の距離は稼げても逃げることはできませんよ」


 その言葉と共に強烈な蹴りが腹へと叩き込まれ、「ぐえっ」というなんとも言えない声を上げてしまった。

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