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挑戦12

 それを追うようにして駆け出すと共に、アンネローゼと衝突した際に落とした剣を回収。


『アクティブスキル《力の収束》発動』


 そして、武器を手にすると同時にスキルを発動させて地面を蹴りつけると、低い姿勢を保ったまま先程までとは比べものにならない速度で戦姫へと肉薄し、地を這うような軌道で剣を振るう。


「らぁっ!」


 低位置からの放った逆袈裟斬りは、砂塵を巻き上げながら戦姫の胴部へと迫り、その細い腰を斜めに切り裂くかのような軌跡を描いていく。


「はあぁっ!」


 だが、こちらの剣を迎え撃つかのようにその進路上へ戦姫が剣を振り下ろし、対立した二つの刃が激しくぶつかり合う。


「ぐっ!」

「ははっ!」


 火花が飛び散り、身の毛もよだつような金属音が鳴り響く中。

 あまりに強い衝撃を受けたことで顔を歪ませる俺とは対照的に、戦姫は楽しそうに声を上げて笑う。


「いいぞ、いいぞ! また随分と速くて強くなったじゃないか。その調子だ、もっと見せてみろ。君の可能性というやつを!」


 そう言うと戦姫は足を一歩前へ出し、鍔競り合った状態の剣を強引にこちら側へと押し返そうとしてくる。


「くっそっ!」


 じわりじわりと徐々に押し戻されてくる剣を止めるため、必死に力を込めて抵抗するが、完全に力負けしている現状ではどうやっても押し返せそうにはない。

 なら、先程戦姫がやってみせたように、逆に力を抜くことで相手の体勢を崩してみるか?

 いや、技量が関わってくる部分で勝負なんてすれば、間違いなく今以上に不利な状況に追い込まれてしまう。それじゃあ駄目だ。

 この状況を覆せるのは力だけだ。力だ。力がいる。

 でも、だからといって、この場面でもう一度都合よくスキルを取得できるとは思えない。

 あれは何かが偶発的に噛み合った結果に生まれた、それこそ奇跡のようなものであって、そう何度も……いや、待てよ。

 さっき手に入れたスキル《強制発動》。

 あれを行使したことによって、今《起死回生》が発動しているわけで、ということは、たぶん《強制発動》は条件を満たすことで発動するスキルを限定的に使用することができるものだ。

 だったら、もしかしたら。

 その予感に突き動かされるように、再度《強制発動》を使用する。


『アクティブスキル《強制発動》起動──パッシブスキル《獣の衝動》限定発動』


 そして、その推測が正しかったことを嬉しく思う反面、《獣の衝動》が発動したことにより自身の内に眠っていた破壊的な衝動が目覚め、俺はそれに従い行動を開始した。

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