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レベル

 ゴブリンとの戦闘から一ヶ月が経った。

 ゴブリン相手に実質無様に敗北を喫した後、俺はあのときゴブリンに止めを刺してくれた青年・ミリオに助けられた。

 止血しようにも傷が酷すぎてそのままじゃ死ぬかもしれないからってことで回復薬ポーションを使って傷を治してくれたそうだ。

 本当は自分が致命傷を負ったときに使うつもりで持っていたらしいんだけど、それを躊躇いもなく俺に使ってくれたミリオは相当いいやつなんだとつくづく思う。

 そもそも回復薬ってものはゲームなら簡単に手にはいる消耗品扱いだけど、この世界ではそれ一本で4人家族が数ヶ月は暮らせる程高価なものらしく、ミリオも職業柄一応常備はしていたけどそれは御守りのようなもので、実際使うような危険は冒さないように徹底していたみたいだし。

 あぁ、そうそう今更だけどあのゴブリンって勝手に俺が呼んでたやつだけど本当にゴブリンだったみたいだ。

 それで薄々は思っていたことなんだけど、やっぱり俺は異世界に迷いこんでしまってたみたいだ。

 ……いや、冗談抜きで。

 ここはシェルブリードと呼ばれる世界の三つある大陸の内の一つアイグリード大陸というところらしい。

 この世界にはゲームのように魔物やレベル、ステータスという概念が存在していて、人々はレベルを上げることによって自身のステータスを向上させ、魔物という脅威に対抗しているみたいだ。

 レベルを上げるためには魔物を倒さないといけないっていうジレンマに陥るわけなんだけどな。

 まぁ、スライムみたいに核を一突きすれば倒せる程度の雑魚もいるしやりようによってはいくらでもレベルを上げる方法はあるみたいだけどな。

 そんで、魔物がいるってことはもしかしてって思ってたんだけど、やっぱりあるみたいなんだよな、冒険者っていう職業が。

 ちなみにミリオの職業も冒険者だ。

 ミリオが冒険者をやってる理由はやっぱり他の職業に比べて実入りがいいからみたいだ。

 そこで、俺はミリオの回復薬を使ってしまった責任をとるために冒険者になって回復薬代を稼ごうとしてる次第なんだけど、ここで問題が浮上したんだ。

 俺のレベルが何故か1から上がらないって問題がな。

 ……なんでやねん。

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