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考察

 「さっきからステータスとにらめっこしてるけど、何か分かった?」


 あ、そういえばミリオを放置したままで考えに没頭してしまっていた。


 「おっと悪い。でも、そうだな確信はもてないけど、一応分かったことはある、かな」

 「歯切れの悪い答えだね。それは人には話せないことなの?」

 「ん? いや全然そんなことはないぞ。むしろミリオには聞いてほしい。んで意見をもらいたい。あとできればギルドの人にも話を聞いてもらいたいかな」

 「ギルドの人にも? それはいいけど、僕が聞いた話をギルドの人に伝えるって形でいいのかな」

 「いや、俺が自分で行って話をするよ。まぁ、できれば一緒に付いてきてほしいけど」

 「それは構わないけど。いいの? まだレベルアップを済ませてないから冒険者にはなれないけど」

 「あぁ。それも含めて今から説明するから」


 ステータスを直接見せられない以上信じてもらえるかは微妙なところだけど、こればっかりは俺も譲れないからな、何とか信じてもらうしかない。

 誠意を見せろっていうなら土下座とかするから信じてほしい。




 「……なるほど。そのスキルっていうのが、アスマにとっては僕らのレベルみたいなものってわけなんだね」


 推測混じりのたどたどしい説明を受けて、何とかミリオには俺の特異性について理解してもらうことができたみたいだ。

 正直、俺の下手な説明でよく理解できたなと思わないでもない。ミリオさん実は読心術とか使えたりしない?


 「たぶんな。で、ギルドの人なら今までに色んな冒険者を見たことがあるだろうし、そういう情報とかもってるんじゃないかなって思ってさ」

 「そうだね。確かに上級以上の冒険者の人たちは強さの格が違うって聞くし、もしかしたら特別な力を持っていてもおかしくはないね」

 「まぁ、レベルが上がるうえにスキルまで持ってる人がいるっていうなら、ただの早とちりになるんだけどな」


 そうだったらかなり恥ずかしいけどな。

 わざわざギルドまで出向いて、話した内容が自意識過剰な戯言たわごとだってんだからな。


 「あ、でも他人にステータスを見せる方法ならあるよ」

 「……あるんかい」

 「前に言ったかもしれないけど、ステータスを開くにはコツがいるからそれを補助するための魔道具があるんだけど、それを使えば他人にも自分のステータスを見せることができるよ。冒険者になる時にもレベルの確認で見せないといけないしね」


 ……それがあるならさっきの面倒くさい説明の半分は必要なくなるんだけど。

 まぁ、いいや。

 これでギルドの人に説明しやすくなったし、直接ステータスを見せられるなら俺の言ってることが嘘じゃないって分かってもらえる。


 「じゃあ明日は人生初のギルド訪問だな。いつ行く?」

 「朝は任務を受ける人たちが大勢いて忙しいだろうから、じっくり話しを聞いてもらうならお昼が終わってから、かな」

 「おっけ。じゃあ今日は明日に備えてもう寝ようかな。んじゃお休み」

 「うん。お休み」


 さて、明日ギルドで聞かないといけないことは三つある。

 一つ目はスキルについて。

 まぁ、これは魔道具を使えばステータスを他人に見せられるって話だし、スキルについて知っているなら、それで良し。知らなかったとしても見れば信じてもらえるだろうし、それで何とかなる思う。

 二つ目はレベルが上がらないことについて。

 今までにレベルが上がらなかった人間がいるのかどうか、もしくは今までに極端にレベルの上昇が遅い人間がいたのかどうかを聞かないといけない。その答えによっては三つ目は必要なくなるんだけどな。

 三つ目はレベル1で冒険者になる方法だ。

 正直、これについては望み薄だ。

 冒険者になるにはレベル5にならないといけないっていう最低条件が決められている以上、それを破ってまで俺を冒険者にするメリットが向こうにはないだろうからな。

 だけど、そこをなんとか曲げてもらう必要がある。

 レベルが上がらない現状。俺がこの世界で平和に生きていくためには色々なスキルや称号を取得しないといけないだろう。

 スキルも称号も戦闘以外で手に入るものもいっぱいあるとは思うけど、直接戦闘に関係するスキル、称号を取得するにはやっぱり戦闘をこなすのが一番の近道だと思う。

 それにスキルは取得するだけじゃなく使いこなせないと意味がない、ただ持っているだけじゃいざというときに使い物にはならないだろう。

 冒険者はそういう意味では理想の職業といえるだろう。

 実戦を積めて、魔物にも詳しくなり、縦や横の繋がりも持てる。

 そのうえ金まで貰える。これがかなり重要だ。

 ただ実戦を積むだけならその辺で魔物を相手にすればいいだけだ。

 金も魔物の素材を売れば多少は手に入るだろう。けど、それは最低限手に入るだけだ。

 魔物との戦闘は危険が付き物だ。武器や防具、回復薬に解毒薬、その他にも色々用意しなければいけないものはいっぱいある。

 今よりももっと強くなれば上位の魔物の素材を売った金で生活していけるかもしれないけど、今はまだ無理だ。

 ……ミリオに借りてる金も返さないといけないしな。

 というわけで俺は何がなんでも冒険者にならないといけないんだ。

 まぁ、金と安全が確保できたらどっかに引き込もってスローライフを送るのも悪くなさそうだけどな。

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[一言] 「金と安全が確保できたらどっかに引き込もってスローライフを送るのも悪くなさそうだけどな」 ギルドに登録できるかどうかも分からないときに、どうしてこんなに楽観的になれるのか分からない。明日から…
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