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ラジエルルートへ

はい!やってきました、ルート別にしてお送りいたします!


これ内容大丈夫なのか。不快な思いされそうになったら、自己判断で回れ右手!してくださいね。


よろしくお願いします!

今回もツッコミ過多な為、エクスクラメーションマークいっぱいですがご了承下さい。






その日から、俺は逃げた。


メイン攻略相手の生徒会メンバーが関わると否が応でもBLが始まってしまう為、俺が逃げるしか回避策がないからだ。


中でも一番厄介なのは、俺をどこかのスパイか何かと勘違いしているラファエル先輩。

俺を捕まえるために、かなりしつこく追い回してくる。


ラファエル先輩が来ると、お約束のようにウリエル先輩かガブリエル先輩が合流しBLが強制スタートしてしまうのだ。


ウリエル先輩はただ耳を触ってるだけなんだろうが、あの快楽というツボをピンポイントで的確に押しまくって来るテクニカルゴッドハンドに触れられたらたまったものではない。


何度かうっかりミスで触れさせてしまい、そのあまりの快感に何度か意識を失いそうになった。



ガブリエル先輩はその名の通り?と言うわけではないが、2人でいるとなぜか変な空気になった上に首元や鎖骨ら辺を舐められガブガブされる。


頼むから、ハニエル君が来る前の予行演習を俺でやらんでください!!


俺はどんなことがあろうとも生粋のβベータです!!


しかも、なんですかあの、え、エロいフェロモンはっ!!


誰かれ構わず垂れ流しちゃあかんとです!!



いや、やっぱり一番はミカエル会長だろうか?

彼は俺を前世から?の繋がりある愛馬ファルシオンと思い込んでおり、会うたびに俺をファルシオン扱いしてくる。


具体的に何をするかって?


この間は、散々嫌がる俺を無理矢理ひきづりながら風呂場に連れていかれ身体の隅々までそれはそれは丁寧に洗われて。


はい、ここ!!


向こうはあくまで馬を洗っているつもりだからな!!


くそっ!!


当事者でなけりゃあ、いくらでも18禁BL妄想し放題の天国のようなハプニングイベントだというのに!!


風呂後もそれは丁寧に髪を乾かされてブラッシングされて、全身ツヤピカにして頂きました。


え?

肌もお手入れされたんじゃないのかって?


さすがは腐仲間だ。


はい、オイルでそれはもう全身ーーーーーーーーって、それはもういい!!



とにかく、俺は自分がBLするんじゃなくてBLを外から眺めて萌えていたいんだっ!!




だからこそ、俺は今日も全力で逃げる。




「ラジエル、今日も頼んだぞっ!!」


「おう!!任せておけっ!!」



授業が終わった放課後、俺はラジエルに頼み込み自室の寮へ帰るまでの護衛をお願いしていた。



「ロード、ラジエル☆まった明日ね〜〜!」


「チャミエル、また明日な!」


「明日はお前も一緒に帰ろうな!」


「キャハ☆チャーミー嬉しい!明日はお気にのカフェでスペシャルキューティーハニーラブエンジェル愛をこめて森のフルーツいっぱいパフェを一緒に食べようね!」


「・・・・・わ、分かった!」



本日、チャーミーは大好きなガブリエル先輩の人数限定で行われるプレミアムレアファッションショーに参加するとのことで帰りは別々だ。


とりあえず、今日はガブリエル先輩とは遭遇しないだろう。


だが安心はできない。



「ラジエル、次はどっち!?」


「そこを右だ!!」


「分かった!」



ラファエル先輩からの魔法による攻撃が一気に迫り来る。


植物を操るラファエル先輩でもあるため、目に入る草木全てが敵だ。


枝が伸び、蔦が巻きつき。


棘が飛び、花はその花びらや葉を布や鎖に変えて拘束しようとしてくる。


巨大化した食虫植物が襲ってくる、なんてのもあったな。


一瞬、これがあのどこぞの銀髪の方が召喚した魔界の植物なのだと感動していたが、そのままうっかり襲われかけ喰われそうになる寸前にラジエルに何とか助けてもらってようやく我に返った。



「ロード、そこの扉から中に飛び込め!!」


「わ、分かった!!」


ここは旧校舎がある、今はほとんど使われていない敷地内にある図書館で俺たちが飛び込んだのはその中の古い倉庫の一室だった。



「ロード!」


「ラジエ・・・・むぐっ!!」



倉庫に飛び込んですぐにラジエルの手で口を塞がれ、そのまま2人で倉庫の奥のある場所に入りこみじっと息を潜める。



「あっれ〜〜?おかしいな。確かにここへ入り込んだはずなのに」



扉の向こうで、ラファエル先輩の声と気配がした。


外がどんな感じが把握したいが、この扉は穴が少なくてあまり見えない。


そして今いる場所は、かなり狭くて男2人が入るのがやっとだ。


無理に体を動かせば音がしてラファエル先輩にバレてしまう、そんな場所でロードとラジエルはお互いの体をかなり密着させていた。



「ロード・・・・大丈夫か?」


「!?」



かなり小声で、ラジエルがロードに話しかける。


息が届くような距離で、ラジエルの囁くような声はまずい。


こいつのイケボイスの破壊力は、女子なら本気で耳から妊娠させられると身悶えるレベルだ。


元・腐女子として散々イケボイスで萌えてきた人生の記憶がある身としては、自身の意思に反して体が勝手に反応してしまう。



「う、うん」



とりあえず、真っ赤になった顔を横に背けながらラファエル先輩がこの地を離れるのを祈りながら待つ。




しかし、よく見るとこいつ本当にイケメンだよな。


横目でそっと視線を向けた先には、真剣な表情で扉の外を見つめるラジエルがいる。


超絶華やかなイケメンの生徒会軍団と、女装が女子よりかなり可愛いチャミエルの中だと割と地味に感じてしまうが。


爽やか+端正な顔立ちだし、手足も長ければ体だって細く見えるが脱げば結構がっちりしてる。


私服だって派手さはないが、シンプルでさらっと着こなした様は男の俺から見てもわりかしカッコいい。



「うーーーーーん、この部屋にいる気がするんだけど?」



料理も上手いし、部屋の掃除もマメだ。


昨夜の夜食のおじやも、正直めちゃくちゃうまかった。

うん、あれはまた今度作ってもらおう!


そして、俺の為ならと今日もわざわざ部を休んでまでこうしてBLからの全力疾走に付き合ってくれている。



なるほど。

これがBL界でいう、スパダリというやつか。



「こっこかな〜?」




バタンっ!!




「!?」




バタンッ!!




倉庫内にある、あらゆる扉をラファエル先輩が次から次へと開けてというより壊して行く。



あれ?


いつからこれホラーゲームになったんだ?



「あはは〜!もう面倒くさいから、煙であぶり出しちゃえ!!」



おいっ、俺たちはねずみや虫かっ!?




ボンッ!!




「!!??」



隙間から覗いて見ると、そこにはピンクの煙が。



ん?ピンクの煙?



「あっ、間違えた!これ、おふざけで作った、媚薬入りのフェロモン玉だった〜!」



はい、お約束ですね。



「ここにいたら俺がまずいから、今日はここでおっしまい!じゃ、また明日な〜〜!!」


「!!??」



それはもう、あっさりと。


自分勝手極まりない、ゴーイングマイウェイラファエル先輩は散々こちらを追いかけてきた割には、なんともあっけなくすぐさまその場を離れていった。



いや、せめて換気!!



このよく分からない煙を、今すぐなくせる換気をプリーーズ!!



「と、とりあえず、もう出て大丈夫か?」


「・・・・・・・」



気づいてみれば、結構際どい体勢で密着していたラジエルと距離を取るために腕を伸ばすと、その腕が手首からがしっと結構な力で掴み取られる。



「ら、ラジエル?」


「・・・・・・・・熱い」


「!!??」



ギャーーーーー!!!



知ってる!!


この流れ、嫌になるぐらい前世のピクシブで読んだからね!!


しかも乙女ゲームや少女漫画に比べて、BLものは圧倒的に肉体的な接触が早い。


キスがゴールの乙女ゲームに対して、BLゲームはキスから始まるストーリーだ。



そして、上気した様子のラジエルが熱っぽい視線を送ってくる。



「ちょ、ちょっと落ち着けラジエル!」


「ロード・・・・・・俺」




ギャーーーーー!!!




シャツの隙間の横腹に手が入り込んできた!!


お、おい、温かくて大きな手の平が気持ちいいって確かにそうだけど、そうじゃないっ!!



「ちょっと、待っ・・・・・ッ!?」



それ以上話すことをラジエルの唇で塞がれることで止められ、俺の手首を掴む反対側の手は俺の胸の辺りを優しく撫で回す。


て、展開があまりに早過ぎるのも、こんな展開になるわけねぇだろ!っていう突然のラブイベントも、確かにBLあるあるでむしろそういうドキドキ展開ある方が好きだったけども!!


そして、大抵そういう相手は実は一番なしと思ってた親友ポジションだったりするのも、BLあるあるなこともよーーーーく知ってる。



「んぅ・・・・・ぁっ!」



そんでもって、予想を全く裏切らずにやっぱりこいつはキスが上手い!!



お前、なんだこの舌使いは?

どこでこんなことを覚えてきたっ!?



BL界でキスが下手くそなのは、主人公とあとはヘタレ攻めなどの一部だけだ。


仮に童貞だろうが、大抵の攻略相手はキスが上手くてそれだけで主人公をメロメロあんあんもうダメ!状態にしてしまう。


アレですか?


ハニエル君がいざ来た時に、彼の感じてる快感をリアルにイメージして萌える為ですか?


それならもうじゅうぶん学びました!


基礎知識+応用編までバッチリです!!


いや、これね、こうして色々脳内ツッコミしてる間にもまだディープなベロベロ的なキスは進行形だからね?


うん。

とりあえず、すごいです。


けどいい加減、これどうやったら終わるんですか。


いや、これ誰得?


え?もっと実況しろ?


いや、これ全部ちゃんと実況しちゃったらギャグじゃ済まないどころか、色んな表記つけないとだからね?


それどころか、こんなに狭い場所で呼吸がまともにできないほど深すぎるキスを長々としていれば、当然そろそろ本格的な酸欠で俺の意識というか生命が終わりそうなんですが。



「・・・・・はぁ、はぁ」


「ロード、俺は」


「!?」



いや、まさかこのフラフラ状態で、トドメのイケボイスを耳元で囁かれるのかよ!




「バカ・・・・・やろう」





意識がーーーーーーー落ちた。






そのあとどうやって帰ったのか。


って、正気に戻ったラジエルにおぶわれて帰ったんだろうが。


実はあれから数日、ラジエルとは気まずくてちゃんと話せていない。


なるほど。

親友カプでこういったイベントが起きたあとはこんな感じになるのか。


うん、知ってる。

気まずくなってからの、お互い意識しだしてからの色々なBLまっしぐらへの流れですね。


むしろ、ここからどうやったら通常運転に戻れるのかの方を俺は考えよう。



とりあえず、この間のはお互い犬に舐められたとでも思ってノーカンにすれば良いのだ。


本来彼がその熱き情熱をぶつける相手は、こらから彼の同室となり親友ポジションとなるハニエル君。


それまでのモブ男とのあれこれなんぞ、ノーカンどころか全く関係ない。



「全く関係ないってのに、なんでラジエルは俺から逃げてんだ!?普通逆だろう!?」



そう。

あれから意識しすぎてしまい、俺を避けまくってるのがラジエル。


ちゃんと話がしたくても目が合うだけでも、顔を真っ赤にしながらその場から消えてしまう。


今日も放課後になるなり、真っ先に教室を飛び出していったラジエルを全力で追いかけて今にいたる。



おい!スパダリはどこに行った!?


なんで俺がお前を走って追いかけてんだよ!



「待てよ、ラジエルっ!!」


「・・・・・・っ!!」



かなり長いこと追いかけっこをしていてクタクタだったが、ラジエルのスピードが落ちたところを見計らい後ろから飛びつくかたちでラジエルの背中から腰に腕を回し、2人してそのまま地面に倒れる。



「わ、悪い、ラジエル!大丈夫か?」


「・・・・・・大丈夫、だ」



ラジエルが上半身だけ起こしロードの方へと向き直ると、その上から彼が逃げないようにと俺が足を広げしっかり体重をかけて向き直った。



「ラジエル、この間のことはその、ほら事故みたいなものだからお互い忘れないか?」


「!?」



ラジエルの顔がこわばる。



「俺、お前のことは大切な友人って本気で思ってるから、こんな風にギクシャクすんのもう嫌なんだよ」



同じ部屋に住んでるのに、少し前まで何でも話せて一番居心地がよくて気が楽だった相手と、目も合わさない会話もろくにしないで一緒に過ごすのはもう限界だ。



「ロード・・・・・お前には悪いけど、俺は忘れられそうにない」


「へ?」



ラジエルの、真剣でまっすぐな眼差しがロードの目を射抜く。



「あの日から、お前とのことが頭から離れない。何をしててもすぐにお前のことばかり考えちまって」


「お、お前何バカなこと言ってんだ!は、初めてのキスじゃあるまいし!」


「初めてだ」


「は?」


「だから、お前とのキスが俺のファーストキスだったんだ!」


「・・・・・・・か、彼女は?」


「そんなもん、いたことねぇよ」


「そ、そ、それじゃ、ま、ま、まさか、ラジエルってば、ど、ど、ど、童て」


「それ以上言うなバカッ!!」


「うぅむっ!!」



顔を真っ赤にしたラジエルに襟元を掴まれ、そのまま強めに引っ張られたと思ったと同時に唇が重なる。



お、おいっ!!!



これからせっかく忘れようとしている記憶を、なんでわざわざさらに上書きしてるんだよ!!


しかも、ラジエルが童◯?


こんなハイスペックイケメンが?


こんな、初めてから腰砕けのベロチューというハイレベル技を一気に扱い、またしてもその技を仕掛けてくる男がまさかの童◯だとっ!!??



さらに、俺の襟元を掴んでいた手は気づけば俺の両腕を掴んで抵抗を抑え、そのまま逆に押し倒されてしまっている。



一体これの、どこが童◯だと言うのか!!



「・・・・・はぁ、はぁ。なんで、お前、また俺にキスしてんだよ?」


「わ、悪い、ロード!つい夢中になっちまって、大丈夫か?」


「だ、大丈夫なわけ、ないだろッ!!」



またも、耳元で熱く囁いてくるイケボイスの為に頭に血がカッと登り、その勢いのまま膝をラジエルの男性の命とも言うべきところへぶつける。



「・・・・・・ッッ!!!!!」



手加減したとはいえ、さすがのラジエルでもあまりの痛さに声も出せずにその場で悶絶し、その隙に立ち上がって体勢と気持ちを整えた。



ごめんなさい、ハニエル君。



君に捧げるべきはずだった、ラジエルの貴重なファーストキスをまさかのこんなモブが先取りしてしまうなんて。


いや、もう一度も二度も変わらない。


むしろどっちもノーカンにすればいいんじゃないか?


ほら、家族からのキスはノーカン的な原理と同じ感じでさ!








「だから、お前のは鳥の刷り込みみたいな感じで、初めてだからって俺のことを意識しちゃってるだけなんだってば!」


「そ・・・・・そうなのか?」



あれからなんとか痛みが治まったラジエルを支えながら一緒に自室に戻ってきて、作り置きしてあったラジエル特性焼きおにぎりを食べながら話し合いの続きが行われている。


今回は具に刻んだ大葉が入っており表面に味噌が塗られた焼きおにぎりで、ラジエルの料理はやっぱりめちゃくちゃうまい!!



「絶対そうだって!お前はこれから恋愛も選り取りみどりでたくさんするだろうから、そうしてる内に今回の事故みたいなのはすぐに忘れるよ」



「そうか?」


「そうそう、ようは慣れだよ慣れ!」


「慣れ・・・・・そっか!」



そうそう。


まぁ、少なくともあと半年もすれば運命の恋の相手が向こうからやってくるのだから、そのスパダリもハイレベルなキス技とコラボできるイケボイスも、その時思いきり存分に威力を発揮するがいいさ。


その時は影からしっかりと萌えさせていただきます!



「そしたら俺が慣れるまで練習台になってくれよな、ロード!」


「ぶほぉぉぉッ!!」


「ちょ、きったねー!!何すんだよ、ロード!」



ロードの口から発射した焼きおにぎり爆弾が、勢いよくラジエルの顔に噴射された。


そしてそのことに文句を言いながらも、米がもったいない!と顔についた米粒もゆびで取りながらパクパク食べている。



「な、な、な、何を言ってらっしゃるのかなっ!!??」


「だから、本命がちゃんとできるまでお前で練習すればいいんだろ?」


「!!??」



チュッ。



「こうやって、さ」



ラジエルはイケボイスとイケメン爽やかスマイルとで、それはもうさりげなくロードの口元にくっついていたご飯粒をキスでさらっと取ると、うまい!と満面の笑顔を向けてくる。



「はっ!?だ、だから、なんで俺で練習すんの!?」


「だって、お前しかいないし」


「チャ、チャミエルはっ!?」


「あいつは論外!キスの練習なんかした日にはあばらが何本か折れてるか顔面が原型ないぐらいまでボコボコにされてるよ、確実に。あいつ可愛い顔してるけど中身はゴリラだしな」


「・・・・・・否定は、できない。そ、それなら他のクラスメートのやつらは?あ、あとは部の先輩とか!」



そこそこイケメンのクラスメートならいくらでもいるではないか!


まぁ、残念ながら全員男だけども。


それでもあの濃厚なキス技をを持つラジエルが相手なら、悪い気はしないどころかその気になるやつだって絶対にいるはずだ!!



バンッ!!!



「・・・・・ロード!!」


「は、はいっ!」



テーブルを強く叩かれ、とっさにびくっと体が跳ねて動きを止める。



「いくら練習だからって、俺は相手が誰でもいいってわけじゃない」


「へ?」



なんか、すごくマジな顔してらっしゃる?




「俺は、俺が心から信頼できる奴としか練習だってやりたくない!中には、キスで相手の魔力を吸い取る魔物だっているんだ!もしその魔物が人間に擬態してたら、俺は勇者の生まれ変わりであるお前を守ることができないかもしれない。そんなことは絶対にダメだ!俺の使命は、お前を守ることだ!!」



「・・・・・・・・」



それは素晴らしい真顔でまっすぐな眼差しで、言ってることはかなりめちゃくちゃだってことわかってる?


勇者とかなんとか、最近その設定があったのすっかり忘れてたし。



「とにかく、練習はお前と以外は絶対にしない!」



それは本当に練習なんでしょうか?


っていうか、練習なんかしないでハニエル君まっとけばいいだけの話では?



「いや、もしかして、お前ただキスがしたいだけなんじゃ・・・・・・」


「ば、ばぁーーーか!!何ふざけたこと言ってんだよ!ほら、早く食べて風呂行こうぜ、風呂!」





全く納得できてない様子のロードをなんとかなだめつつ、2人でお風呂に入ってベッドへと横になるとロードはすぐに安らかな寝息をたてていた。


ここ最近、ろくに寝ていなかったのだろう。



「ロード、お前の言う通りキスがしたいってのは本当だよ」



眠るロードの寝顔に優しく語りかけながら、ロードの額に唇でそっと触れる。



「でも、俺がしたいのは」



「・・・・・・・ぅん」



「お前との、キスなんだよな」



その後、優しい口付けがロードの口元に落とされた。









そして次の日からは、前とあまり変わらない元の日常が始まる。


ただ少しだけ違うのは、朝晩どちらかかもしくは両方で時々ラジエルとの不思議なキスの練習の時間が出来たこと。



時には熱く激しく、お互いの呼吸が乱れるまで夢中になり。


時には優しく穏やかに、じゃれ合うようなキスで終わる。







この関係がもう少し進むのは、また別のお話でーーーーーーーー。

勢いに任せて書いたから、終着地点大丈夫かな?と今でも不安です。


ルート別なので、これからさらに個々ルートに入っていったら・・・・的な感じでしょうか。



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