第三話 幼馴染み
|ωΟ。)チラリ……
(*σ・ω・。)σツンツン
大変……お待たせしました
|)彡 サッ
ここは一体何処だ。
あの男が俺の目の前でいきなり魔法陣みたいなものを展開して、気が付いたらこんな所に……。
これはどう見ても俺の知る日本の景色とは到底言えない景色が広がってるんだが……。
その上、周りの人間はどう見ても日本人じゃない。
日本語が通じる人が居るかも分からないじゃないか。
そう思って空を見上げる。
空には明らかに鳥にしては色彩が派手な鳥や、ドラゴン……の様な生き物が飛んで……
えっと最早日本ですら無いとなると、俺はもうどうすれば良いのかが分からないのだが。
混乱が激しく、理解が追い付かず口が開く程に呆然としていると、目の前から俺のよく知る声が聞こえた。
「一週間ぶりね晃、凄い顔してるわよ
周りも遠巻きに見る程に目立ってるんだもの
声かけるのに時間かかっちゃったわ」
「唯、なんでここに……
もしかして唯もアイツに、ここに連れて来られたのか?」
「アイツ……
あぁ、彼の事ね
えぇ、そうよ
正確には晃を追いかけて、なんだけどね」
そう言った唯は納得した表情の後、どこか照れる様に頬を染めた様にも見えたが、今の俺に唯の表情を見るなんて余裕は無かった。
「そっか、それでアイツは何か変な事を言ってなかったか?」
「変な事?」
「そう、例えば………」
俺はアイツに言われた事を思い出す。
『以前の晃君の言いつけを守って僕が直接迎えに来ましたよ』
儚い様な清々しい様なそんな笑顔でそう言ったんだ。
「以前の俺がどうとかって……」
――――――
以前の晃?
そういえば、彼は私達の名前も知っていたわね。
それに彼とは初対面の筈なのに、どこかで以前会ったかの様な口振りをしてたわ。
晃はこの様子だと覚えてなさそうだし、私も覚えていないから前にどこかで会ったと言う結論には至れないわよね。
やっぱり彼に直接聞くしか方法はないのかしら。
「ごめんなさい
晃についてそんな様な事は言ってなかったわ
でもとりあえず、これからどうすれば良いのかは言ってたわよ
確か、最初は冒険者ギルドに行った方が良いって言ってたのだけど……」
「冒険者ギルド?
アイツは俺達に冒険者になれって言ったのか?」
「直接そう言われた訳じゃないわ
でも、一応身分証の代わりにはなるんじゃないかしら」
晃が不安になるのは分からないでも無いわ。
説明も無く放り出されたんだもの。
正直、私も不安はあるもの。
でも今は彼の言葉に従った方が良い気もするのよね。
彼が私達を無理矢理連れてきた村は小さいとはいえ、冒険者ギルドがあるらしい……のだけど、これは誰か人に聞かないとならないわよね。
冒険者ギルドを指す様な看板が無いんだもの、そもそもそれ以前にこの世界の文字とか読めないんだもの!
私は近くを通った手頃な所に居たおじさんに声をかけた。
「あの、冒険者ギルドってどこにありますか?」
「あぁ、それならあそこだな
この村では一番デカいからわかりやすいだろう
酒場と併設されてるから間違えない様にな」
返答はすぐに貰えた上に親切なおじさんだった!!
おじさんは、村の中央を指差して教えてくれた。
私の背後では晃が驚いていた。
「俺らの言葉、通じたのか」
「……そうみたいね」
晃の疑問は最もだと思うけど、私は先に彼と話していたからかしら、そこまで不安はなかったわね。
道を聞いたおじさんの言葉の方向に従って暫く歩くと冒険者ギルドらしき看板を見付け、扉を開くと昼間からビールの様な飲み物を片手に、食事を楽しむ酒場と受付らしきカウンターがあった。
カウンターには勿論受付嬢……ではなく、目が鋭くてスキンヘッドの厳つい顔のおじさんだった。
「いらっしゃい、依頼かい?」
……私達が登録しに来ただなんて思ってない顔ね。
「ごめんなさい、私達は依頼じゃなくて冒険者登録をしに来たのだけど……」
「え?
本当に大丈夫かい?」
心底驚いた、という様にまじまじと私達を見つめる受付のおじさん。
そんな時、背後から声が聞こえた。
「え、君達冒険者になりたかったのか?」
え?
さっき聞いたばかりの声……。
そう思って振り返る。
そこに居たのは――――――
私達がさっき道を聞いたおじさんだった
|ω・)ソォーッ
また暫くは更新されるのでは無く、内容が増えます
更新は……やはり不定期です




