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ごパン戦争  作者: TAITAN
統合世界-The end of Death-
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第180話「出汁」


―――現在ニューヨーク。


 事態は……膠着していた。


 地表では溢れ出したゾンビの掃討が終了しており、地下では1番地シェルターの捜索が昼夜無く続けられていた。


 神の巨大な巣を抜ける際の大スペクタクルにはヒューリ以外のちょっと全員が汗を浮かべたのは秘密である。


 何せ神の触手らしきものをヒューリが無数にカードをチャージし続けながら全て破壊、焼き尽くしながら突破したのだから。


 それでも取り込まれた一般人に被害が無かったのは正しく高位魔族としての戦い方が分かって来た少女の面目躍如であっただろう。


 その瞳は爛々と輝き。


 正しく魔眼は正確に神と人間を選り分けていたのだ。


 巣を落下中。


 全方位からの攻撃は片手を振った瞬間に生成した球状結界で弾き。


 触れた瞬間に燃え上がらせて消し炭にしていた。


『気持ち悪いですコレぇ~~~~?!!』


 行く手を阻む触手が魔力の打ちっ放しな光弾の海に沈めば、笑うしかない。


 自由落下中の二両の装甲車は連結されていたが、その先頭。


 いつものキャンピングカーの天井の上で仁王立ちした彼女が落下する闇の先に車両毎回転しながら向かう様子は貫禄という問題では済まない程に頼もしかった。


 後からソレを聞いた少年はさすがヒューリさんとニコニコしていたが、地上班である少年達も大概であっただろう。


 米軍の多くは初めて真直に魔導騎士とその相棒たるカズマの能力を視る事になったのだ。


 天使の如き彫像の本気もまた彼らにしてみれば、恐ろしいを通り越して笑うしかなかった。


 相手を焼き尽くす天の業火が降れば、巨大な閃光が天使から放たれ、瞬間的に直線状の区画が蒸発して無くなる。


『せっかく治ったニューヨークが今度は隕石の落下みたいな有様に(´;ω;`)』

『いや、そもそもビームで区画が更地になるってナニ(´Д`)』

『ふぐぅ?! 昔、食った事のあるレストランの蒸発を今日2度も見たぞ!?(/o\)』

『想い出にダメージを与える事に掛けて善導騎士団は容赦がないな(´-ω-`)』


 極めつけは少年の錬金技能による無限増殖するゾンビ達への理不尽な攻撃だ。


 建物はそのままに広大な領域で活動しているはずのゾンビが溶けてグロい水溜まりになった。


『ひぃいぃぃいぃいい?!!』

『ゾンビの水溜まりとか勘弁しろよぉ(ノД`)・゜・。』

『トケテーラ(`・ω・´)』

『もうオレ観測班止める(´-ω-`)』

『ドロッドロだな?!』


 何をしている様子も無かったのに少年のしている事が恐らくは高度過ぎて、もはや彼らには唯々ヤバイとしか分からなかったのである。


 地上はこうして戦力源であるシャウトが3時間も掛からず都市内部から一掃。


 米軍の多くは次の襲撃に備えて海岸線沿いに構築した防衛陣地と艦隊を用いて制圧地域をそのままにBFCの痕跡調査が開始された。


 地下班はその日の内にゾンビを薙ぎ倒しながら無限に広がっていそうな地下迷宮を掘削し、アリスがいたシェルターの一部に到達。


 周辺のゾンビを駆逐した後、アリスの許しの下、七教会の艦船。


 封鎖されていた隔壁内へと車両毎入る事が出来ていた。


「これが七教会の戦艦」


「中央だとよく空に浮かんでいたが、真直で見るのは初めてだな」


 ヒューリとフィクシーが内部に入って未だ車両が通れる程の広さの通路に驚く。


 彼らを誘導するように通路の壁には矢印が分かり易く投影されており、その方向に従って進んでいくとキャンピングカーと装甲車の背後の隔壁が閉まっていく。


「お父様達はどうやらゾンビの殲滅に入ったようです。上の米軍の様子がアリスさんから渡された術式で聞こえて来るのですが、呆然となされているようで」


 ミシェルが安全運転で内部の通路を奔らせながらそうは背後に現状を聞かせる。


「そうか。何事も無ければ構わない。どうやらそろそろ到着のようだな」


 彼ら全員が前方に見えて来た光の最中で僅かに目を細める。

 その空間に出た二台の車両が止まった。


「どうやら倉庫のようです。降車しますか?」

「ああ、此処を拠点として使用させて貰おう」


 こうして一息吐いた全員が車両から降りて来る。


「自分はバーナード少尉であります」


 装甲車内から降りて来た若者の敬礼にフィクシー達も敬礼で返す。


「これで我が分隊の隊員は全員です。車両運搬用の航空機にもう1人いますが、そちらは傭兵であって、外部協力する軍属という類になります」


 リリーがそう言いつつ、周囲を見渡して……未知の技術が用いられているらしい異世界の戦艦という手柄の山の内部にいる事を感じつつも、何処まで調べていいのだろうかと僅かに沈黙した。


 そんな時だ。


 ラグが誰よりも先に僅か腰の帯剣に手を掛ける。


―――【こちら本艦フィラメントのメインシステム『ラトゥーシャ』】


 その言葉と同時に彼らの前。

 数m先の虚空に女性らしき姿が現れる。


 彼女は白いワンピース姿で20代くらいだろうか。


 瞳は黒い長髪と前髪に隠れて見えない。


「こちら善導騎士団と米軍だ」


―――【ようこそ。善導騎士団の皆様。そちらの米軍の方達には一応伝えておきますが、我が艦の技術の解析はその装甲車内のAIでは不可能ですよ。そういう風に造られていますので】


「ッ、留意しましょう」


 リリーが思わず内心で驚きつつもバーナードをジロリと横目で睨む。


「いやぁ、EDがきっと解析してるんですね。彼は自立支援AIなのもので……済みません。一応、軍艦という話ですし、後で言い聞かせます。ええ、ご寛恕願えれば幸いです」


―――【構いません。同類としてソレくらいは分かります】


「同類?」


 思わずバーナードが訊ねる。


―――【そちらの装甲車内の人口知性と私は似た者同士という事です。精度及び幾らかの能力は桁が違いますが、この世界の技術力でよくそこまでのものを創り上げたと賞賛するべきでしょう】


「……はは、光栄です」


 EDがヤバイAIである事を看破されたバーナードがさすがオリジナルの技術を用いた大陸の船だと内心で思いつつ困った笑顔を浮かべておく。


―――【では、皆さんには此処を拠点として提供する代わりに幾つかの事項をお話しておきます】


「どういうものだろうか? 無論、軍艦における内部の物体の持ち出しや情報の持ち出しに関しては受け入れるつもりだが」


 フィクシーにラトゥーシャが頷く。


―――【それは構いません。異世界における技術供与事項に関しては善導騎士団の情報を随時収集しており、幾らかの開示を行う予定でした。問題は米軍の大統領の演説にあった話です】


「例の死人を蘇らせる云々か?」


―――【それもですが、問題はその先。今後、ユーラシア遠征とやらの後にこの星の人類が大陸人を糧にして人を蘇らせようとした場合の対処方法です】


「それは棚上げしようとウチの交渉担当が言っていたのだが……」


―――【結構な事です。ですが、此処にある全ての技術は完全にソレを実行するに足る成果を提供出来てしまいます】


「何?」


 ラトゥーシャがリリーを筆頭にした米軍達の前に降りて来る。


 すると、その姿が何かザリザリとノイズが入った瞬間、実態を持ったかのような質感を感じさせるものとなって息遣いまでもが彼らには感じられるようになった。


「本艦フィラメントは技術試験実証艦として大陸で七教会が有する秘匿技術の一部を積んだ代物であり、この力を用いれば、然るべき環境で死んだ人間ならば蘇らせる程度の事は可能です」


「ッッッ」


 思わずリリーを筆頭に目を見開いた米軍チームが目の前の突如として実態を持った相手を前に僅か唾を呑み込んだ。


 つまり、そういう事だ。


 今、そのAIは肉体を持ったと理解したのだ。


「どういう事だ?」


「この船は七教会の審議会が創った波動錬金学の精粋であり、事実上は船体そのものが賢者の釜として機能する無限機関です」


 その言葉にフィクシーが思わず目を細めた。


「ベルが言っていた錬金術の最新研究の成果を使った代物か? 賢者の釜……という事はこの船そのものが……」


「はい。一種の巨大な炉なのです。ただ、この技術は七教会が民間に知らせても良い程度のものである事を意味します」


「あちらの世界でも七教会はよく空飛ぶ船や無限機関を友好的な地方諸国に貸し出していたものな」


「はい。七教会はこの力を世界の安定に寄与する形で地方諸国に貸し出すつもりでした。そのお膳立てが為された環境でならば」


「話が見えて来た。つまり、ラトゥーシャとか言ったか。お前は先程の大統領の演説でこちらの人類側が大陸人を材料にすると決定させないよう自分の力をこちらに売り込んでいるのだな?」


「はい。形容としてはそれが近いでしょう。波動錬金学ではあらゆる事象を波動で構成する事が可能になります。その実行機関が無限機関である賢者の釜と共に存在しているという事はあらゆる物理現象を再構成可能かもしれないという事です。情報は必要ですが……」


「本当に死んだ人間を蘇らせられる、のか?」


 その言葉にラトゥーシャと名乗ったソレは頷く。


「今までに死んだ人間は魂さえ残っているならば、その残量に応じた割合で人格と記憶まで再構成可能です。ですが、技術提供は……諸々の状況を勘案するに米国との調整役として善導騎士団を頼るのが良いと判断しました」


「……我々に米軍との窓口になれと?」

「我々の技術を交渉材料にして構わないと言っています」

「こちらに米国を引っ張れと言うわけだ」


「ええ、この世界の人類が友好的である場合は我々は人格、記憶情報と魂の保存技術と肉体の再構築までワンセットで行う事実上の不老化や蘇生機能を提供可能だと言えます」


 その言葉にフィクシーの後ろでは『やっぱ七教会ってヤバイよな』的な大陸人にしか分からない感想を抱くクローディオやヒューリが唖然とする人々を後ろに溜息を吐いている。


「無論、人の倫理や道徳、死の自己管理の問題が追い付く限りにおいてという但し書き付きです。ソレが当人であるかどうか考えるのも人類側にお任せします……」


 いきなり、話がデカくなった事に米軍側はもう唖然とするしかなかった。


 人類の求めて已まない力が降って湧いたようなものなのだ。


「分かった。こちらでその案件は持ち帰ろう。米軍に付いては我々を窓口として交渉。いや、この事実をテコにして動かせばいいわけだな?」


「ゲートがどのような形で死者を蘇らせるのか知りません。が、こちらは完全ではないですが、今の人類を保存するには役立ちます。これからの人類に死から遠ざかる力を授ける事も可能です。同じような物を提供出来るならば、米国は折れる方に傾くと考えます」


「道理だが、それが上手く行くかはまだ何とも言えんな……」


「それを可能にする手腕をそちらに期待しています」


「いいだろう。分かった。こちらで出来る限りの対応策を練ると約束しよう。騎士団への技術的な提供は可能か?」


「はい。可能です。ただし、情報のみになりますが」


「構わない。現物は自分達で持っていたい。そういう事だろう?」


「はい。それにソレ以外にも秘匿技術は幾らもあります。それこそ人類を幾らでも滅ぼすのに応用が効いてしまう代物が此処には山積みです」


「嫌な話を聞いたな」


 フィクシーが肩を竦める。


「ここまでの事を鑑みて、そちらから一つ提供して欲しいものがあります」


「提供?」


「言うなれば、情報料として支払って頂きたいものがあるという事です」


「モノによる」

「魔力です」

「無限機関なのだろう?」


「瞬間出力は有限です。そして、殆どの動力や魔力を船体の維持と再生、結界維持に当てていますが、主機関が破損した現状のサブ動力炉では船体の完全構築まではかなり時間を要します。それこそ世界が滅ぶ方が早いかもしれません」


「なる程。アリス嬢も言っていたな……そんなに被害が酷いのか?」


「9割やられました。本船体で残っているのは動力部と僅かな通路と倉庫、それから船首とメインシステムだけです……これでも随分と再生させるのに魔力を費やしました。ですが、一定以上の出力が無ければ、船体の本格的な再生は賄えない。エネルギーの増殖にも限界がある」


「だから、魔力を寄越せと……だが、それ程の魔力を賄うのは……」


「可能です。主にそちらの高位魔族の方がいれば」

「え? 私ですか? ああ、そういう事ですか」


 ヒューリがポンと手を打つ。


「それも分かっているのか。優秀だな……」


「七教会の最新鋭システムですので。そもそも船には高位魔族の方も乗っていました」


「で、どれくらい必要なのか具体的には?」


 ラトゥーシャがゴニョゴニョとフィクシーに耳打ちする。


「ッ、冗談のような数値を聞かされたのだが……」


「この船を再生させるにはそれくらい必要だと考えて下さい。それを高位魔族である方から安全に取り出して引き抜く事は可能です」


「……ヒューリ。ちょっと」


 フィクシーが呼んでやってきた少女の耳に呟きを零す。


「そ、それくらいですか? 大丈夫なんでしょうか? そんなに魔力使った事も外に出した事も無いんですけど……」


 ラトゥーシャが指を弾くと倉庫の一角にいきなり湯気が立ち始め。


 その内部から何故か―――温泉。

 それも露天風呂らしきものが姿を現した。


「な、何ですか!? 温泉!? ジャパニーズ・オンセン?!」


 思わずリリーがビクリと固まる。


「魔力の抽出装置です」


「いや、温泉だろう。東部式や日本のものに似ているが浴槽だろう?」


「いえ、抽出装置です」

「あの~~話が見えないんですが?」


 フィクシーとヒューリが困惑して思わずラトゥーシャに視線を向ける。


 その様子を見て、首を傾げた当人だったがすぐに何か気付いた様子となった。


「創造主達はこれが魔力抽出装置だと言っていたのですが……彼ら独特の奇矯な装置なのですね……ちなみに能力はちゃんと折り紙付きなのでコレ自体は本当にソレが可能ですが」


「どうすれば、魔力の抽出が風呂になるのだ……」


 フィクシーの後ろではディオが七教会の技術者連中って言えば、ヘンタイと名高い奴らだよなぁという常識を僅かに思い出していた。


 ミシェルなどは露天風呂が魔力を抽出するとか聞いて、もうよく分からなくなった様子で考えるのを止めて思考を無にしており、ラグは単純に温泉へ入りたそうにしている。


「ちなみに取り扱い説明書には魔力を抽出する際は何も身に付けず。お湯に入り続けると魔力が自然に抜けていくと書かれてあります。『料理で出汁を取るのをヒントにして自然と魔力を抽出する方法を考えた時、極めて自然にこの方法が思い付いた。男性よりも女性が好ましい。絵面的な意味で……ただ、七聖女様方には入って頂けなくて哀しかった』とあります」


「それは説明書、なのか?」


 フィクシーには哀しい独り身の男性研究者が考え出した狂気の産物にしか見えなかった。


「だ、出汁……私の出汁が魔力?」


「ちなみに予定量を抽出するには4日、96時間連続で入って頂ければ」


「ふやけちゃいますよ?!」


 思わずヒューリがツッコミを入れる。


「むぅ……女としては極めて遠慮願いたいところだが」


 チラリとフィクシーがヒューリを見やる。


「え、いや、あの……フィー?」


「事態は一刻を争う、かもしれない。此処で船をそのままBFCに奪われるわけにも行くまい?」


「いや、それはそうなんですけど?!」

「やって、くれるか?」

「え、あの、そんな真面目な顔されても―――」


「そうか。では、女性として非常に遺憾なのだが騎士団副団長代行として命令せざるを得ないな」


「え、そ、それって……」


 ヒューリの腰が引け気味になる。


「副団長代行として騎士ヒューリアに命じる。4日間……癒されて来い。まぁ、衝立と脱衣所くらいは立ててくれるだろう?」


 フィクシーの視線に露天風呂を用意した女から頷きが返される。


「はい。問題ありません」


 言っている傍から倉庫内の湯気が上がる一角に次々と滲み出るように簡易の竹製に見える衝立や脱衣所らしき場所が出来て行く。


「高位魔族になれば、上せる心配も無いな?」


「ぅ……フィ~~」


 ちょっと恨めしそうにヒューリが上司としての少女を見つめる。


「無論、危険になれば、すぐに出て貰う。まぁ、埃も被ったし、神の巣を突破した事で汗も掻いただろう。しばらく、休んでおけ。左程遠くない時期に何か起こると私の勘が言っている。そう嫌そうな顔をするな……」


 ガクリと項垂れたヒューリが仕方なく命令を受領して頷いた。


「という事で此処をキャンプ地とする。外に出て探索する班と此処を護る班に分かれるぞ。リリー分隊長。外で探索班に加わって貰えるか?」


「は、はい。こちらとしては構いません。大統領にご報告さえさせて頂けるなら」


「ああ、構わない。では、ミシェルは此処に残り、簡易CPを設営してくれ。ディオ、ラグ、車両の運転はこちらでする。共にシェルター捜索に向かうぞ」


「了解。で、話があるんだが、副団長代行殿」

「何だ?」

「ええと、ラトゥーシャでいいか?」


 ディオの言葉に当人が頷く。


「男湯も作ってくれ。魔力抽出しないヤツ」

「ディオ……」


 溜息が吐かれる。


「いや、覗きませんよ?」

「まだ、何も言ってないのだが」


「いやほら、オレ達って肉体労働系じゃないですか。いや~~キャンピングカーで風呂もいいですけど、こうして大きなロテンブロがあるんだったら、そっちで入った方が効率上がるんじゃねぇかなぁ」


「ラトゥーシャ。済まないが、この馬鹿者に風呂……抽出装置を用意して貰えないか? 出来れば、煩悩を吸収するタイプの……」


「はい。解りました」


 こうして微妙な雰囲気の最中。


 シェルター発見の為に探索が開始された。


 キャンプ地の中心には露天風呂が設営され、そこには黒い女神と化した少女が不満そうに頭へ手拭を載せつつ、魔力(だし)を抽出されつつ、各地に送った簡易使い魔による探索と各ユニットとの連絡役に徹しつつ、半身浴に勤しむ事となる。


 一つだけ不満でない事があるとすれば、それは……。


「う……スゴクキモチイイ……これが七教会の技術(HENTAI)力……」


 物凄く不本意な事に温泉は真面目に癒されるに値する代物だった、という事であった。



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