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最強勇者は強すぎた  作者: MTL2
最強の四天王(後)
55/421

【11】


【11】


「……何だ?」


 カネダ達が遺跡ダンジョンに突入して、そろそろ半日になろうかという頃。

 彼等が侵入した亀裂の崖上で待つドワーフ達は、その轟音に頭を上げた。

 山が、揺れている。違う、火山全体が、激震している。


「ま、まさか、また噴火っ……!」


 族長がそう言いかけた、瞬間だった。

 火山から爆煙と共にそれは噴き上がり、周辺一帯に降り注ぐ。誰も彼もが恐怖と絶望に顔を覆った。もうどうしようもない、この辺りは溶岩の覆われるのだーーー……、と。

 しかし、噴き出したそれは何かを燃やすことなく、それどころか、火山の焔さえも消してしまった。

 何だ、何が降り注いでいる? ドワーフ達も、囚われの人々も、誰もがその降り注いだものに手を伸ばした。そして湯気立つそれを受け止めて、ようやく気付く。

 ――――温泉だこれ。


「……何で?」


 ただ、呆気にとられてーーー……。

 皆が言葉なく空を見上げ、降り注ぐそれを全身に受けるばかりだった。



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