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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

悠へ。

作者: 未樹

男性同士のカップル、俗に言うボーイズラブ小説です。


ボーイズラブに偏見がある、ボーイズラブが苦手、という方は

ブラウザバックをお願い致します。


大丈夫、どんとこい、という方のみドウゾ。

『僕が一歩を踏み出せなくなったら



一緒に、立ち止まってくれる君に

ありがとう。



しゃがみこんでも だだをこねても


ずっと、手を握り続けてくれる君に


ありがとう。



君は一人でも進めるのに


君は行き先だって決まっているし、見えているのに


一人では進めない


僕と一緒にゆっくり進んでくれる、君に


ありがとう。



安心して、眠れるように


僕はなかなか言えない、「好き」って言葉


たくさん たくさんくれる君に


ありがとう。


僕もね、すごく すごく大好きだよ。



ありがとう。


すごく、幸せだったよ。


僕も、君が大好きで、何よりも、大切だから。



だから…




ありがとう、ごめんね?



僕は、ここで手を離す。


君が、握り続けてくれた手を離す。



愛しいからこそ


もう、君の邪魔したくないんだ。



ありがとう。


今まで、本当に本当に ありがとう。



僕に合わせて、僕と一緒に居てくれた


君の時間をムダにしてしまって、ごめん。


でもね、僕はこれ以上ないくらいに幸せだった。



ありがとう。


もう、君の邪魔はしないから。


もう、君の手を煩わせたりしないから。


ごめんね、今までの、幸せだった時間だけ、僕に下さい。


僕には何も返せないけれど。


だから、せめて、精一杯の感謝の言葉を君に伝えたい。




ありがとう。



世界の中で、唯一人愛しい君に。











8月27日  神田 稀良 』















稀良らしい



細かい、若干丸い綺麗な字で書いた


そんな手紙一つ残して―――…






神田 稀良は、自殺した。















「全然、俺のためじゃないよ、バーカ…」






俺、何してても稀良の事考えてるんだよ?


夢だって、稀良と一緒に居たからこそ。


進もうと思った道なのに





「稀良はなんにも、分かってない」





俺は笑う。


虚ろに笑う。




俺にとって、どれだけ大事な存在なのか


俺にとって、どれだけ大きな存在なのか




一緒に居たいと思ってたのは、稀良だけじゃないのに。





「何で、大事な事全部。


自己解決、しちゃうかなぁ…」





俺の意見は?


俺の要求は?


聞いてすら、くれないの?




何のために、俺が手を握ってたと思ってるの?




こうして、俺をすり抜けていかないように だったのに。




ねぇ。


死ぬのは怖かった?


    苦しかった?




稀良はここから落ちてる間


何を見ていたの?


何を考えていたの?




俺は今、怖くないよ。


    苦しくないよ。




だって、頭の中は稀良でいっぱいだから。


稀良と一緒の所へ逝けると思うと嬉しいよ。




稀良と同じように。


俺がここから落ちたら怒るかなぁ?






感謝の気持ちなんていらないから


俺は今すぐ、稀良が欲しい。





会いたい


会いたい


逢いたい





でもどこを探しても居ない君。


今は生きていく事の方が辛いよ。





「稀良、は……


こんな俺でも、許してくれる……?」





一歩先。


遠い遠い地面へ向けて、吸い込まれるように雫が落ちる。










踏み出した、一歩が。




君へと続く道なら、いいのに。



稚拙な文章に最後までお付き合い下さいまして有難うございました*_ _))

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