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エチュード・イズ・ディープ(10)
「ば、馬鹿な、この、私……が……」
先輩はその場によろよろと崩れ落ちた。
よし、ここまで来た。後は閉めるだけ……まずい、閉め方が分からない。どうすれば……。
……そうだ。
「ふ、私に立ち向かいさえしなければ、命までは取らなかったものを……。また一人、私の銃の餌食になったか。私の腕に適うものなど、もはやこの世にはいない。旅立とう、私と同等の力を持つ強者を探すために――」
言い切った。
「はいオッケー」
その瞬間、高宮先輩がそう叫んだ。
おっ、終わった。緊張がとけ、俺は壇上に膝をついた。
「良かったじゃない成松くん、すごく上手だったわよ」
「うんうん、力強い演技で。私病みつきになっちゃいそうだわ。最後の台詞なんてちょーかっこよかったわよ」
「魅力的……」
「ははっ、ありがとうございます」
昔見たアニメのヒーローの台詞を言っただけなんだが……、まあ、終わることが出来だし、これはこれでいいだろう。




