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突然のオファー(9)
「さて、本題に入っていいかしら?」
「は、はい」
「成松くん、今日あなたを呼び出したのは他でもない。演劇部のことについてよ」
「演劇、のこと?」
里野さんは、ごそごそとポケットをまさぐり、一枚のポスターを俺の前で広げて見せた。
『求む、演劇男優、興味の有る者は体育館ステージへ』と書かれていた。
「そのポスターを、校内で見たことあるでしょう?」
「はい、まあ」
「実は一ヵ月後に発表会があって、その劇のために一人でいいから男性の役者が欲しくて、私たちはそのポスターを作った。ここまではオーケー?」
「はあ」
「だけど、現実はそんなに甘くなかった。それを貼ってからかれこれ一ヶ月、誰もここには姿を現さなかった。もう待っている時間もない。そこで、私たちは対策をとったの」
「対策?」
「そう、それは一年生から三年生までの女の子たちに、それに関するアンケートをとったのよ。誰に演じてほしいか、名前を書いてくださいってね」
それって、まさか……。もしかして……。




