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ふれあい・イン・ショッピングモール(14)
「ありがとね」
「いえ、気にしないでください」
「うふふ」
そう言うと、先輩はいつものように笑顔を見せてくれた。
その時。
ドクン。
一回大きく心臓が高鳴った。何だ? 今の感覚は。走ったりして鼓動が早くなったりするのとは異質の感覚。
…………今考える必要はないな。
「じゃあ、買ってくるから、成松くん、悪いんだけど真綾を呼んできてくれないかな?」
「はい、分かりました」
というわけで、先輩はレジへ、俺は真綾の所へと向かった。ほとんど距離は離れてないんだけどな。
真綾はっと……あ、いた。ブロックを使って何かを作成中のようだ。




