表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君が愛を語れ  作者: BAGO
247/247

エピローグ・君と愛を語ろう

エピローグ


「雄慈郎にしては情けないな、痛みで立てないなんてよ」

「うるせー、仕方ないだろ。全治六ヶ月の大怪我なんだぞ」

「はは、冗談だよ。何かあったら言え。力になってやっから。治ったら、またどんちゃん騒ぎしよーぜ」

「ん、そうだな」

「あーずるいわ三山くん、私たちも混ぜてよー私たちがいなかったら、雄慈郎くんが悲しむわー。そうよね? 雄慈郎くん?」

「え? ええ、まあ……」

「そうよね、そうよね」

「早く雄慈郎くんをからかって遊びたいわー」

「お、俺はからかわれるのは好きではないです」

「まあまあしょうがないわ雄慈郎くん、これも宿命よ」

「デスティニー……」

……何と返したらいいのやら。

「あ、いけない。そろそろ行かなくちゃ。じゃあね成松くん、部活が終わったらまた来るわ」

「はい、分かりました」

「さあ、みんな行くわよー」

「じゃ、俺も一旦行くわ」

四人は一目散に駆けて行った。

真綾は小学校があるため、すでにお父さんに送られて小学校に行ってしまった。でも、『病院が一緒だからこれからはいつでも会えるね』と嬉しそうに笑っていた。

確かに、真綾がいれば退屈はしないだろうな。

「――にしても、本当にいいんですか? 綾音先輩」

「うん、いいのいいの」

綾音先輩は笑顔でそう返した。言ってなかったが、現在俺は車イスに乗っていて、それを綾音先輩が押してくれている。

「別に部活に参加してくれて構わないのに」

「いいの、たまには休みも必要だもん」

「いや、でもですね……」

「はーい、病人はあんまりしゃべらないでください。傷に障りますからー」

「う……」

長期入院生活が大決定したその日から今日まで、毎日のように綾音先輩は顔を出し、そして俺に付き合ってくれる。本人曰く、『学校よりも雄慈郎くんのほうが千倍大事。だから学校は二の次』らしい。気持ちはすごく嬉しいのだが、やはり三年生だから勉強したほうがいいと思うんだが……まあ、本人がそう言うならいいのかな?

今はまず、自分のケガを治すことが第一だ。

「今日もいい天気」

「そうですね」

「ふふ」

「ん? 何ですか? 急に笑って」

「別に。ただ、本当によかったなって思っただけ」

「ん、そうですか」

「うん」

やっぱり、綾音先輩といると癒される。この分なら、早く傷も治りそうだ。

「早く、一緒に遊びに行きたいね」

「そうですね、何処に行きましょうか?」

「何処でもいいよ。雄慈郎くんとなら、何処でも楽しいもん」

「俺も、綾音先輩となら何処だって楽しいですよ」

「そう? えへへ、気持ちは一緒、だね」

「そうですね」

「……大好きだよ、雄慈郎くん、これからもずっと」

「はい、俺もですよ」

この絆をずっとずっと、守り続けていこう。

大好きな綾音先輩のために――。


これから俺たちの、人生という名の劇が幕を開ける――。



                            END


今回で「君が愛を語れ」は最終回になります。

ここまで付き合ってくださり本当にありがとうございました。

前回よりも更にひどい文章、おまけにかなりのご都合展開……

自分でも読んでいて

「これをアップして大丈夫なのか?」

と目を疑うようなものだったのですが

「ここで見せておけば、成長した時の評価がかなり上がるんじゃね?」

と思ったので上げました。


……まあ、何はともあれ全部アップすることができてほっとしております。

もう一度、この作品を読んでくださったみなさん、本当にありがとうございます。

読者のみなさんあってこそ、自分も成長できているんだと思っております。


次回作は9月頃に、演劇用に依頼されたシナリオをアップしていこうと思っています。若干今までと違い、台本をアップする形になるので、イマイチわかりづらいかもしれませんが、ご了承いただけたらと思っています。


よろしければ、次も読んでいただけたら嬉しいです。

では、この辺で失礼いたします。

次回作で(?)お会いしましょう。

それでは~

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ