再会……(1)
今日で雄慈郎くんが眠り続けて十日が経った。
未だ容態に変化はない。やっぱりもう、目を覚まさないんだろうか。
「雄慈郎くん……」
気がつけばうわ言のように名前を呼び続けている。その大きな手をぎゅっと握り締めながら。
いつか握り返してくれることを願って。
「今日はね、久々に学校に行ってみたんだよ。私、何の連絡もしないで休んでから、先生にこっぴどく叱られちゃった、えへへ。でも、私悪いことしたとは思ってないよ。だって、自分の大切な人が大変な事になってるのに、平然と学校になんかいけるわけないもの。学校なんてクソ喰らえだよ、雄慈郎くんのほうが百万倍大事だからね」
当たり前だが、やっぱり反応はない。でもいいんだ、私は話を続ける。こうしてしゃべってると気が紛れるし、まるで本当に雄慈郎くんと会話してる雰囲気を味わえる。
「また、遊びに行こうね。今度は二人で何処かに行きたいね。そうだね、またあの遊園地に行きたいな。だって、あの日がなかったら、私はきっと雄慈郎くんとこういう関係になれなかったし、自然体でいることもできなかったと思うから。だから、治ったら、行こうね、私の思いでの場所……うっ……」
あれ? おかしいな……また、泣けてきちゃったよ……駄目だな、すぐに涙腺が緩んじゃって……。
寂しいよ、雄慈郎くん……あの日から、みんなの時間が止まってしまってるよ。何をするにもみんな覇気がなくて、ただただ平坦な一日を送ってる。
いつも元気な早紀ちゃんたちですら、あんまり口を開かない。
それだけ、雄慈郎くんの存在は大きかったってことだよね。
「う、ぐすっ……ゆうじ、ろう……くん」
私は思い切り雄慈郎くんの手を握った。
「戻って、きてよ……いるんだったら、助けて、神様……」
その時だった――。
「――――っ!?」




