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君が愛を語れ  作者: BAGO
239/247

混沌の中で見たもの(6)

どれほどの時間が経ったのだろう。

使いの人はまた俺の下に舞い降りてきた。

「どうだ? 考えはまとまったか?」

「……はい」

「そうか、では聞こう。成松雄慈郎、汝は現実への帰還を望むか、それとも死を望むか、どちらだ」

「俺は……」

一呼吸置いて、心に決めた考えを話した。

「俺は、このまま逝こうと思います」

やっぱり、俺は死んだほうがいいだろうと思った。現実に帰って罪滅ぼしをしようにも所詮俺は大怪我人だ。どんなに返しても返しきれまい。

それに、みんなの肩の荷が降りるなら、それに越したことはないはずだ。

俺は使いの人にその旨を伝えた。

すると――。

予想外の返答が返ってきた。

「本当に、お前はそれでいいのか?」

「え?」

「お前は、本当にそれでいいと思っているのか?」

「は、はい」

「そうか……お前が本当にそれでいいと思うのなら、私はそれに従おう。だが、それは本当に自分と向き合って出した結論なのか?」

「どういう、ことですか?」


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