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君が愛を語れ  作者: BAGO
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混沌の中で見たもの(5)

俺は迷っていた。一体俺は、どんな選択をすればいいのだろう。現実へ戻ることができると聞いた時は、確かに嬉しかった。戻りたいとは思うのだが……果たしてそれでいいのだろうか? 

さっき聞いた話では、俺は今現実で一週間以上眠っているらしい。だとすれば、俺はみんなにかなりの心配をかけてしまっているだろう。それに、目を覚ましたら覚ましたで俺は重傷を負った身。きっとみんなには多大な迷惑をかけてしまうはず。

だとしたら――。

俺はこのまま死んでしまったほうがいいんじゃないのか? そうすれば、無理に俺に気を遣う必要もなくなる。

それに……綾音先輩はやっぱり、俺なんかじゃ不釣合いなんじゃないだろうかと思う。

綾音先輩を救うとか口では言っているけど、何度も俺は先輩に迷惑をかけてしまった。今だってそうだ、一週間以上眠り続けて、心配をかけっぱなし。

だったら、いっそのこと死んで肩の荷を降ろしてやることができるんじゃないだろうか? そうすれば、俺以外のいい人とも付き合うことが可能になるはずだ。

だが、そうすれば、俺は先輩を交わした約束を破ることになってしまうな……ずっと、先輩を守るって言ったのに……。

男として、約束を破るのはどうなんだろう……。

俺はただひたすらに悩み、考え続けた。

……………………。

…………。

……。


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