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君が愛を語れ  作者: BAGO
231/247

当日……そして……(12)

「――――っ!?」

グサリと……突然横から何者かに脇腹を刺されてしまった。

「ぐっ……痛っ……誰だ?」

分かっていながらも叫んだ。案の定、そいつは姿を現した。

「天、内……」

「すまないね、素性を知られたからにはこうするしか方法はなかったのだよ」

「くっ……」

俺は脇腹を抑えながら綾音先輩に近寄る。

「綾音先輩、綾音先輩!」

俺が揺すると、綾音先輩は目を覚ました。

「綾音先輩、大丈夫ですか?」

「ゆ、雄慈郎くん――きゃああっ!」

綾音先輩は絶叫した。

「血……雄慈郎くん、血が……」

「へ、平気ですよ、これくらい……」

強がって見せたが、実際はかなりやばい状況だった。手で流れ出るのを止めようとするのだが、次から次へと溢れ出てきて止まらない。く、結構深くまで刺されたな、早く、ここから脱出しないと。

「あなたが、やったの?」

「ああ、そうだが?」

「そ、そんな……」

「何故、こんなことしたんだ」

「いい人材を探すためだろう?」

「ふざけんな、こんなの、ただの犯罪だ」

「ひどい言われようだな、大半のプロデューサーはこういうことをやっているじゃないか。何故私だけがこんなに言われなければいけないのだ?」

「本当にそうだとしたら、どうしてドアに鍵をかけてたんだ?」

「面接者は怯えやすいからな、その対策というわけだ」

「逆だろうが、そんなことしたら……余計に怯えるだろうが」

「ふむ、悪くない考えだと思うんだが……そういう考えもあるか」

ナイフを持ったまま天内は腕組をする。

「まあいい、意見をどうもありがとう。だが、私は自分の意思を貫くことにするよ。もう君には用はない、死んでもらおうか?」

天内はダッと走り寄ってくる。


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