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君が愛を語れ  作者: BAGO
223/247

当日……そして……(4)

「じゃあ私、そろそろ行ってくるね」

「俺、送りますけど?」

「ううん、ここからすぐだし、大丈夫だよ。雄慈郎くんは真綾をお願い」

「ああ、はい、分かりました。お安い御用です」

「うん、ありがとう」

そう言うと、綾音先輩は真綾に向き合った。

「じゃあね真綾。ちょっと行ってくるから」

「うん、夜には帰ってくるよね」

「うん、終わったらすぐそっちに行くわ」

「分かった、頑張ってねお姉ちゃん。私、応援してるから」

「ありがとう、真綾」

「綾音、頑張ってきなさいよ?」

「プロ入りのチャンスなんだからね」

「勝負は一瞬……」

「うん、分かった」

俺は一歩前に出る。

「頑張ってください、綾音先輩なら絶対にうまくいくって俺信じてますから」

「うん、ありがとう、雄慈郎くん」

綾音先輩は一度大きく深呼吸した。そして……、

「じゃあ、行ってきます」

「綾音先輩はやる気に満ちた顔をしてクルリと向きを変え、天内プロデューサーのもとへと歩き出した。頑張ってください、綾音先輩。心の中で俺はもう一度後押しして、綾音先輩が見えなくなるまで見守っていた。

「よし、帰るか真綾」

「うん、分かった」

「あ、私たちも行くわ。まだ電車まで時間あるしね」

「それに早く帰ってもつまんないしね」

「つれづれなり……」

先輩に付き合わせるのにはちょっと気が引けるが、本人たちが行きたいと言うなら無理に断る必要はないだろう。


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