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君が愛を語れ  作者: BAGO
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当日……そして……(1)

チリリリリリリッ。仲良くしようとする瞼をどうにか引き剥がし、俺はもそもそと布団から這い出て目覚ましを止めた。

今日は綾音先輩が天内プロデューサーに会いに行く日なんだが、その前に綾音先輩と真綾、高宮先輩と一緒に町をぶらつくことになっている。

高宮先輩曰く、「緊張しないようにするためにもリラックスさせてあげましょう。私たちの力で、特に成松くんは頑張って。だって彼氏なんだから」らしい。

あながち間違ってはいないんだろうけど、リラックスさせるのに全員で会いに行くのは逆にプレッシャーなんじゃないだろうか? まあ、楽しい時間を提供してあげれば自然とリラックスできるか。今日は前みたく慌てることがないように時間に余裕をもって起床した。だが……ちょっと早く起きすぎただろうか? 現在朝六時……早すぎたか。普段学校に行くよりも早起きだもんな。というかどうして俺はこんな早い時間に目覚ましをセットしたんだろう。遅れないように早めに起きようとは思っていたけど、いくら何でもこの早さは。まあいいか、目は覚めたみたいだし。そうこうしているうちに時間は十五分経過している。行くまでの時間を有効的に使うことにしよう。とにかく、私服に着替えるか。

俺は寝巻きから着替え、日課の筋トレをして適当に朝食を摂り、週末課題に精を出した。やってることがつまらないとは思うが、目をつぶってくれ。

そして二時間が過ぎた。

……よし、終了。これで夜慌てて机に向かう心配はない。およそ一時間半かけて俺は週末課題を終えた。にしても、『いとめんどくさし』だったな。それ以前に課題が多すぎる。確かに進学校だからって言うのは分かるが……学生の本分は勉強だけじゃないはずだ。部活とかデートとか羽根伸ばしとか、それはもうたくさんやらなきゃいけないことはあるはずだ。なのに、こんな量の課題を出されては、やりたいこともできないじゃないか。せめて量を半分くらいにしてくれればいいのに。そうすれば未提出者も減少して、休日に疲れを取ることもできるはず。そうすればより授業に集中することもできる。こんなにいいこと尽くめになるのに……なんて先生たちは考えが浅はかなんだろう。――愚か者め。

さてと……まだ時間があるな。一応時代の波に乗り遅れないようにしなければいならないだろう。そう思って、俺はパソコンのスイッチを入れた。


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