Let's action!(15)
「哀れよの」(ゼ)
次の瞬間、杖の先がレイエスの腹にめり込んだ。(ナ)
「がっ……は……」(レ)
口から大量の血が流れ、レイエスはその場に倒れた。(ナ)
「レイエス」(ロ&ミ)
「レイエス殿」(エ)
「……くっ、げほ、げほ……くそ」(レ)
「無駄だと言っておろう、この光の無い世界で我に勝つことなどできぬ。お前たちは敗北するのだ。さあ、そろそろ終わりにしようではないか。なかなか楽しめたぞ。お前たちも楽しかったであろう? お礼に我の最強の技でお前たちを無に還してやろう」(ゼ)
「くっ、光さえあれば……」(レ
(どうすれば、どうすればいいの?)(ロ、心の声)
その時だった。(ナ)
『いいかいロップ、これから先、お前には数々の試練が待ち受けていることだろう。辛いことや、死と向かい合わせになったりすることも無いとは言い切れない。だから、お前にはこの技を授けておく。魔法使い最強の奥技、
〝スパークルソウルビーム″。だが、この技は自分を犠牲にして使うとても危険な技だ。だから、大切な人を助けたい、この世界を守りたいという強い想いがあるときだけ使うのだ。母さんは、私とロップを守るためにその技を使用し、命を落としたのだ』(ロの父)
(スパークルソウルビーム)…(ロ、心の声)
「喰らうがいい、シャドーカタストロフィー」(ゼ)
そういい、ゼルベクトが攻撃を放とうとした時だった。ロップの体が突如ものすごい光を受け、空中に浮かびあがったのだ。(ナ)