Let's action!(14)
「はあ、はあ……はあ……」(レ)
「くっ、おのれ」(ミ)
「ぐっ……」(エ)
「…………」(ロ)
「ふ、まだ立ち上がるとは……。敵ながら見事な闘志、四神の志を継がんとするだけのことはある。だが、今となってはそれはただの往生際の悪い行いだ。辛いのなら倒れていればよいものを」(ゼ)
「お前を……倒さなけりゃ……世界が壊れちまうじゃねぇか。俺たちは信じてるんだよ……、全世界の人が和睦してくれることを、その行く手を阻むゲス野郎を……放っておけるわけねぇだろ……命があるなら、まだお前を倒せるチャンスはあるってことだ。……俺たちは……最後まであきらめたりはしない。ぐ、うおおおおっ!」(レ)
レイエスは大声を張り上げた。自分の中に残るパワーを出し切らんとばかりに。(ナ)
「ふ、愚かな者よ」(ゼ)
「セイントスラッシュ!」(レ)
レイエスは祈りを込めて剣を十字に斬った。
「ダークネスボム」(ゼ)
二つの力は互いにぶつかり、ものすごい爆発を起こした。その隙をつかんとばかりにレイエスは走った。その爆発によって部屋はわずかだが光を手に入れたのだ。間合いを詰め、レイエスは力の限り剣を振り下ろした。(ナ)
「ほお、まだこれだけの力を持っていたか、さすが王族の倅。だが……いつまで持つ? 徐々に力が弱まっているぞ」(ゼ)
「くっ……」(レ)
(はじかれる)(レ、心の声)
ギンっと言う音と同時に、レイエスは弾かれ、胴体が隙だらけになってしまう。(ナ)