Let's action!(13)
「一ついいことを教えてやろう。闇とは光のある場所に必ず存在する。そう、常に一心同体なのだ。故に、闇があれば我はどんな場所であろうと復活を果たす。何度でもだ、我を倒すことなど不可能なのだ。だからルティアは封印したのだ。我を完全に消し去ることができぬと分かって。さあ、遊びはここまでにしようないか」(ゼ)
(く、何も見えない、一体、奴は何処から仕掛けてくる?)(レ、心の声)
「ふふふ、威力は先ほどとは桁違いだぞ? ダークネスボム」(ゼ)
先ほど放った黒の魔法弾、何とかさっきは見切れたが、今は完全に周りと色が同化しているため全く見えない。気付いたのは、(ナ)
「ぐわああーーー」(レ)
「きゃああああっ」(レ意外全員)
自らの体にぶつかった時だった。身を切り裂かんとするようなものすごい威力が体全体を一気に駆け巡る。口からは血が伝ってきた。たった一発だと言うのにすでにかなりの疲労が溜まり、立ち上がるのがやっとだった。(ナ)
(く、何だ? 今の威力は。さっきと段違いじゃないか、ハッタリじゃなかったっていうのか? く、どうすればいい? 手を討つとしてもこの暗さでは)(レ、心の声)
それからは一方的にゼルベクトが攻め続ける展開となった。四人はすんでの所で交わすことには成功していたが、個々の威力が跳ね上がったゼルベクトの魔法によって起こる爆風には対応できず、いたるところに体を叩きつけられた。体中傷だらけで鉄くさくなり、ショートしたロボットのようにガタガタ震え、腕を上げることすら困難だ。ただ立ち上がり、戦う意志のみを示し続けていた。