Let's action!(7)
「生返事すら出来ぬとは。やはりこの世界は無に還したほうがよさそうだ。それが、この世界のため、引いては地上の民のためだ」(ゼ)
「違う!」(レ)
レイエスは叫んだ。(ナレーション)
「確かにお前の言っていることは正しい。今この世界は血で血を洗っている。だが、この世界が終わってしまったところで根本的な解決にはつながらないはずだ。それこそ間違っている。世界が終われば全てが終わるなんてあるはずがない」(レ)
「大有りであろう。世界が滅亡すれば、我しかこの世に残らないのだからな」(ゼ)
「それが一番の問題なんだよ。お前がいるから、この世界は今混乱に陥っているんだ。俺たちは信じているんだ。人々がいつか必ず争いをやめてくれることを。お前が何と言おうが俺たちの思いは変わらない。もし治らないのであれば……俺たちが命をかけてでも治してやる」(レ)
「ふっ、そうか……気は変わらないな?」(ゼ)
「当たり前だ」(レ)
「ならば、答えは一つ。我に歯向かう不届き者は、今この場で抹殺するのみ。かかってくるがよい、返り討ちにしてくれるわ」(ゼ)
「俺たちは負けない、負けられないんだ!」(レ)
四人は武器を手に取った。……ゼルベクトも杖を持ち、攻撃に構えている。(ナ)
「うおおおおっ」(レ)
「ふんっ」(ゼ)
(剣と杖がぶつかり合い、つばぜり合いになる)
「ふっ、なかなかの腕前、力の乗せ加減、振り下ろし、全てにおいてレベルが高いようだが……我の前では無力に等しい」(ゼ)
「くっ……」(レ)
(押し返され、わずかな隙が生まれる)
「ふんっ」(ゼ)
(杖をメイルにめり込ませる)
「ぐっ……くそ」(レ)
「ならば」(エ)
エリアルは大きな縄を大きく回し始めた、そして……(ナ)