表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君が愛を語れ  作者: BAGO
192/247

Let's action!(3)

俺はちらりと垂れ幕をめくって外の様子を確認する。

うわ、すげぇ。ほとんど席が空いてない。ほぼ満席だった。うう、弥が上にも緊張してくるぜ。ついに本番だもんな、みんなだって少しは緊張している……はず。

「いよいよだね、雄慈郎くん」

気付くと綾音先輩が後ろに立っていた。

「あ、はい、そうですね」

「えへへ、やっぱり、少し緊張してる?」

「は、はい。正直言うと少し……」

「大丈夫だよ、自信持ってやれれば」

「そ、そうですね。じ、自信さえ持っていれば」

「うん、頑張ろう?」

「は、はい」

口ではそう言ったものの、やはりそう簡単に不安の色は拭いきれないものであり、時間が迫るにつれて膝が笑ってきてしまった。

鎮まれ、鎮まれ、鎮まるんだと自分で自分に必死に暗示をかけていた時だった。

「ん……」

突然ほっぺたに柔い感触が走った。

「あ、綾音先輩?」

「えへへ、成功のおまじない。何か表情が険しかったから。落ち着いた?」

これはマジックだろうか? さっきまで震え続けていた膝は一瞬で止まり、モチベーションアップの追加効果があった。

「ありがとうございます、もう大丈夫みたいです」

「うん、よかった。頑張ろうね」

「はい」

そして、開始前のナレーションが始まった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ