表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君が愛を語れ  作者: BAGO
181/247

密室~隠れ鬼パニック~(13)

「綾音先輩、さあ、通って」

「う、うん」

言われるがままに、綾音先輩はハイハイしながら、倉庫の出口へと無事辿り着いた。先輩が小柄であった。大きかったら引っかかっていたかもしれないからな。とりあえず、助けられて何よりだ。

さて、問題はここからだ。言わなくても分かるだろう。俺の脱出方法についてだ。言ってしまえば一言で終わる。

――ない。色々考えてはいたんだが、見事に何もなかった。と言うより、思いつくはずがないんだ。ずっとあんな体勢だったもんで、それを打破することに精一杯でさ。これは実際同じ状況に陥ってみれば分かるだろう、うん。

んなこと言っている場合じゃなかった。現在の俺の状況は背中に八台くらいの卓球台が乗りかかっている。決して力自慢コンテストではない。正直、支えていられているのが奇跡と言ってもいい。この奇跡が続いてる今のうちに何か策を講じなければ。ないなんて言ってられないんだ。

ゆっくり下ろして先の状態に戻す? いや、それじゃあ根本的解決にはなってない。じゃあ一か八か左に体をずらしてみるか? ……無理です、そもそもずらす隙間がありませんでした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ