表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君が愛を語れ  作者: BAGO
177/247

密室~隠れ鬼パニック~(9)

「綾音先輩」

「何?」

「場所を変えましょう。きっとこの場所もすぐに見つかりかねないので……」

「うん、分かった」

そう言って俺の元に歩き出した――その時だった。

「きゃっ!?」

先輩はバランスを崩して後ろに倒れそうになったのだ。

「綾音先輩!」

俺は綾音先輩に手を伸ばした。それに何とか掴まった先輩だったが、それがいけなかった。あまりにも倒れすぎていた状態で俺の手を掴んだために、俺の引っ張る力が負けてしまって、支えようとした俺が、逆に先輩に引き寄せられてしまったのだ。

それだけじゃない。その時にバランスを崩した俺は、卓球の台に足を引っ掛けてしまい、それがまるでドミノ倒しがごとく、俺たちの倒れている場所に覆いかぶさるように崩れてきたのだ。

あまりに突然の出来事。うろたえまくっていたが、とりあえずケガだけはせずに済んだようだ。

「だ、大丈夫ですか? 先輩」

「う、うん。私は平気。雄慈郎くんは大丈夫? 何だか背中に……」

「はい、卓球台が均衡保ってるみたいなんでなんとか。でも……」

この体勢は非常にヤバイ気がするのは俺だけか? 端的に言うなれば、俺が綾音先輩の上に覆いかぶさっている状態だ。正直卓球台が倒れたことより、こっちのほうが俺にとっては大丈夫じゃない。何とかして脱出を計りたい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ