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日曜日のコンフューズ(16)
――とりあえず、自分の気持ちに気付かせてくれた亮太には感謝しないとな。あまり実感はないけど、確かにそう感じるようになってきた。
だが……これはきっと、抱いてはいけない思いだよ、亮太。お前が言っていることは分かる。しかし、やっぱり先輩は男が苦手。俺に対してもそういう感情はあるはず。きっと俺は、先輩の苦手をなおすきっかけに過ぎないはずだ。このことは、自分のパンドラの中に閉まっておこう。
その時、俺の胸に針が刺さったような痛みが駆け抜けた。
それが何を意味していたのか、今の俺には分からなかった。
そう考えていた俺だったが、現実はそううまくいくものではなかった。
