106/247
日曜日のコンフューズ(9)
「へえ、そんなことがな……」
「たまたま通りがかってよかったよ」
「……やっぱり、お前しかいないな」
「? 何だよ?」
「お前、先輩を守ってやれ。男代表としてよ」
「い、いきなり何言い出すんだよお前は」
「そのままの意味さ、お前しか先輩を守ってやれる奴はいない」
「藪から棒すぎるぞ」
「そんなことないだろ。俺は最初からそう言ってきたはずだが」
「た、確かにそうかもしれないけど、何が理由でそんな……」
「そりゃあ、お前と先輩の様子を見てたらだよ。先輩も楽しそうだし、お前も先輩といる時すごく楽しそうだぞ?」
「ま、まあつまらないわけはないけど」
「だろ? それはきっと先輩だから、だと俺は思う。他の女の子じゃあきっとお前はこうはならないはずだ。違うか?」
「どうって、言われてもな」
「じゃあ質問を変えよう、確か演劇部は女性しかいなかったよな? その中から一人だけ選んでいいって言ったら、お前はどうする?」
その突拍子もない質問はどこから出てきたんだ? まあいい、一応答えておこう。