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間違えた感情

あの時、どうして、力を貸してくれなかったのか。


晴に言いたい。


僕が、そう思うって事は、音羽に特別な感情があったって事なのか。


桜咲里との関係に変化が起きていたのか、わからない。


今までとは、違う事が起きつつあった。


「だめだ!」


頼むやめてくれ!


僕は、音羽を止めた。


どうして、僕は、その時、


音羽を制御する事を忘れていた。


止めれた筈だ。


自分には、力がある。


音羽を、止める。


その瞬間、できなかった。


音羽は、桜咲里に、襲いかかった瞬間、砂が崩れる様に、頭の先から、


足の先まで、崩れ去った。


波に消される砂の城の様に。


サラサラと、音を立てて。


「音羽!」


僕は、駆け寄った。


差し出した掌が、空を掴んだ。


指先に、ほんの一欠片で、いいから、音羽の欠片を掴みたかった。


「あぁ!」


僕は、崩れる。


音羽に、不意を突かれた桜咲里は、一瞬、怯んだが、


余程、僕を殺したかったのだろう。


すぐ、体勢を取り戻し、真っ直ぐに、僕を狙った。


「撃たれる」


そう思った。


体が、拒否しなかった。


無意識に、音羽の後を追っていた。


そんなに、僕が憎いのか。


その瞬間、桜咲里を目があった。


そんなに。


きっと、僕を一撃に仕留めれるように、準備してきたのだろう。


僕が、原因で、大事な人を失ったのだろう。


だから。


音羽が、消滅するきっかけになった君を


僕は、憎めばいいのか。


胸が熱くなった。


確実に、銃弾は、僕の胸に辺り、弾けた。


「颯太!」


人には、関わらない。


そう言っていた。


「気まぐれだから、俺」


晴が、動いた。


珍しく。


音羽の消滅を見て、気が変わったのか。


晴。


遅すぎる。


動くなら、音羽が、消える前にしてくれれば、よかったのに。


ようやく。


晴が、動く気になった。


銃弾は、僕の胸に当たる前に、弾けていた。


間一髪で、スマホが、僕の目の前で、弾けていた。


晴の投げたスマホだった。


「晴」


罰の悪い顔をしていた。


「俺だって・・・」


晴の言い訳を聞く事なく、僕は、桜咲里に飛びかかっていた。


相手が、女性だとか、そんな事は、どこかに行っていた。


音羽を。


消したのは、お前だ!


僕を狙う傭兵どもは、晴が、仕留めに向かっていた。


晴。


遅すぎるよ。

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