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僕との微妙な関係

音羽。


存在について、考えた事があるかって。


晴に聞かれた。


もちろん聞いたきた晴は、邪神の顔をしていた時で、


珍しく奴にしては、真剣な顔だった。


「何だ・・・適当に生きてきた訳でないんだ」


僕は、バカにした。


だって。


邪神は、神と名乗る割には、人間のいろんな事に、関わらず、高見の見物と来ている。


「みんな、そんなもんだ」


確かに、そうだけど、他の神々達は、もう少し、神々しくないか?


奴は、カビ臭い蔵の闇の中に、隠れて、


人間の日々の営みを、横目で、見ているだけではないか。


「関与しない」


綺麗事だよ。


だけど。


珍しく、言ってきた。


「あまり、そばに置いとかない方がいい」


音羽の事だ。


「何言っているの?彼女は、違うよ」


異性として、どうのこうのとか。


僕にとっての、音羽は、同志みたいな関係で、


何でもないのに、勘ぐって、先回りされてしまうと、


意識して、何も、言えなくなってしまう。


「大人は、やだね」


「純粋に友達とか、お前は、そう思う訳?」


「違うの?」


「わかっっていないな。音羽は、どうして、何年も、あの山寺のある土地に、閉じ込められていいた?」


「怨霊だったからだろう?」


「だから・・・何で、怨霊になったかって事で」


「今は、何でもないだろう?」


「全く、わかっていない」


「そう言う晴は、わかっているのかよ」


「俺???俺は、真面目な高校教師で」


「・・・じゃ・・・なくて。邪神だよ。蔵の中に・・・まぁ。砂漠の世界に閉じこもった理由は、ないんですか?って」


「人の世界が嫌になっただけだ」


「そうなの?」


僕は、知っている。


晴。


邪神が、全てを捨てて、砂漠の世界に閉じこもった事を。


こんなに、気まぐれで、のらり、くらり、存在している邪神に、


胸を焦がす様な、辛い思いをした事があったなんて、


この時は、知るよしもなかった。


どうして、邪神に落ちてしまったのか。


それは、ずっと、後に知る事になる。


僕は、まだ、子供だった。


この感染に巻き込まれた、突然、日常を奪われただけだと、思っていた。


音羽。


僕から、見たら、人には、なりきれない同志だったのに。


本当は、違かったのかい?


僕を襲った桜咲里に、彼女は、遠路なく、飛びかかっていった。


「だめだ!」


僕は、非力だ。


その時、僕の言葉で、止まる音羽ではなかった。


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