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無関心な神

僕が、どんな思いでいるか?


と言っても、邪神は、感じないだろう。


「もし、僕がここで倒れても?」


桜咲里は、用意周到だった。


感染への危険性より、僕を傷つける事に執着していた。


なら!


神と名がつくなら、ここで、僕を助けるのが普通だろう。


だがな。


邪神 晴。


長く、蔵に閉じこもって居たせいか、


世の動きから、遠ざかっていたせいか、


どんなに、僕が危険な目にあっても、中立とやらの立ち位置を変えなかった。


「僕が、死んでもいいか」


「そう言われると、困る」


「結構、的確に狙ってくるぞ」


桜咲里は、侮れなかった。


普通の女性が、こんな腕を持つか?


「普通っていうのは、お前の価値観だ」


「普通の女の子が、これだけの、銃撃の腕を持つか?」


転がった銃弾を見やる邪神。


「お前を確実に、仕留めようとしている」


指先に挟んだ銃弾。


銀色に輝く。


「だてに、香港に行っていた訳ではないな・・・」


「香港?」


「お前みたいな、反人間の仕留め方を、調べて行ってきたんだろう」


「銀の銃弾なんて、一昔前の吸血鬼映画だろう」


「何でも、流通する香港だ。化け狐の被害者が、多いのも、大陸だろう」


化け狐と言われて、僕は、言葉を呑んだ。


九尾の狐の伝説は、大陸から始まった。


実際、伝説で、止まってはいないが。


止めた車の影に、潜みながら、邪神の動きを待った。


「多分・・・俺が、何か、手助けすると考えているみたいだけど」


「期待していないよ」


「知っている。期待していない。だけど」


僕は、言った。


「僕の代わりを務めてくれるなら、いいけど」


「代わりって?何」


「伝えてほしい事があって」


「あの女にか?」


「あの女?」


邪神がいうのは、どの女か。


「あいつとは、腐れ縁だから・・・嫌だな。顔も見たくない」


「腐れ縁て?」


「狐女とは、昔、逢った事がある」


銃弾が、僕の頭上をすり抜けていった。

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