表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/28

ここから、進むべきか。僕の運命は、平坦ではなかった。

何とも、暖かく心地よいのか。


僕は、ゆらゆらと揺れていた。


母の胎内で、僕の命は芽吹いた。


「君は、生まれると同時に、母親の命を奪うよ」


簡単にそう言うな。


自分から、望んだ訳でない。


普通に人として生まれれば良かった。


それは、無理だ。


誰かが、笑った。


「お前を産むんじゃなかった」


母は、そう言った。


予言は、外れて、母親が死ぬ事は、なかった。


だけど、


僕を捨てて去っていった。


「化け物」


そう、母親は、そう言った。


化け物の母親に、そう言われるとは、思わなかった。


「だから、生まれなきゃ良かったんだ」


僕だって、そう思うよ。


なのに、何度も、この夢を見る。


母親の胎内で、息づいた瞬間を。


外の世界が気になって仕方がなかった。


手は、動くのか。


足は、動くのか。


生まれてすぐ、あなたに、抱きしめてもらえるように、


その瞬間を楽しみにしていたのに。


結局、


僕は、母親に捨てられた。


「お前が、死なせたんだよ」


誰かが、そう言ったのを、父親が庇った。


「誰も、何も言うな」


そうじゃなくて、


僕が言って欲しいのは、


「生まれてくれてありがとう」


だったのに。


僕は、出生と同時に知る事になるんだ。


僕は、


母親の血を引く


化け物だって事を。


生まれなければ、良かった事を。


僕は、颯太。


邪神と旅に出る。


僕らの方が、


人らしいなんて、


この外の世界は、変わってしまった。


〜それは、人に憑くより〜





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ