第六幕 オオカミの性格
なんか部屋に案内されたが…
結局あいつら喧嘩したまんまなんだよなぁ…
というかここにいて大丈夫なんだろうか…寝てるときに襲われたりしない??
今から出ようにももう夜だし野宿は嫌だし…
仕方ないからここにいるけども…
〈めんどくせ〜…〉
「ウッ…!?」
オオカミか?!バレたらまずい…!!
カッピーがいない今、見つかったら噛まれる…!!
…いや、でも話を聞くにはいいチャンスなのか…??
でもその間に噛まれるかもしれない…でも話は聞きたい…!!クソどうしろって
〈あ、アイツここに入れたのか〉
「うわぁぁ!!?」
〈うっっさお前マジで…!!〉
「あ、あぁすまん…びっくりして…」
いつの間に入ってきてたんだよ!!
〈まぁいいや…早く寝なよ〉
「えっ」
「ま、待って!待ってくれ!」
〈何??〉
「…お前は、その…アイツ…カッピーのことどう思ってるんだ?」
〈え、何??ほんとに〉
〈別にどうも思ってないよ。ただ引き取っただけ〉
「いやそんなわけ無いだろ」
「お前アイツのこと噛んだんだろ?何も無しに噛むというのはありえないだろ」
〈…あー、そういえば噛んだことあったな〉
〈懐かし〜〉
懐かしい…?コイツらそんなに年齢いってるのか…?
〈噛んだ理由はまぁ…同居人が欲しかっただけだよ〉
〈両親が人間に狩られて死んでからずっと一人だったから寂しかったんだろうな〉
え、死んだ??ドクバオオカミって不死なはずじゃ…??
「待て待て待て、ドクバオオカミって不死なんだろ?じゃあ両親が死んでるのはおかしいだろ」
〈あぁ…不死にも種類ぐらいあるんだよ〉
〈ドクバオオカミは不死って言っても年齢による寿命とかが無いだけ。事故とか刺されたとか外部からの傷ならすぐ死ぬ〉
〈てかそのこと誰に聞いた?カッピーか?〉
「え…まぁ」
〈アイツ…知らないやつには話すなって言ってんのに〉
「あ…あとさ」
「なんで人のこと噛むんだ?」
〈それは…うーん〉
〈………まぁ、可哀想だから〉
「可哀想?」
〈うん。カッピーが可哀想だから〉
〈別に私はアイツの言い分が分からないわけじゃない。私が出かけてる間一人で寂しいってのもよく分かる〉
〈だからこそ誰かまた同居人を増やしてやりたい〉
〈でも、カッピーももう不死になっちゃってるから…寿命がある人間は同居人には不向きだろ?〉
〈かと言って他の種族と仲良くしようにも私達はドクバオオカミとカピバラってことで仲良くできない。ドクバオオカミの毒は怖いしカピバラは弱いからって嫌悪されてる〉
〈だからここに来た人間を噛んで不死になったら同居人にする。そうじゃなかったらただ噛んだやつが死ぬ〉
「…そう…なのか」
〈あーもうやめだやめ!こんな話客人にするもんじゃねぇ〉
〈じゃ。早く寝な〉
そう言ってオオカミは部屋を出た。




