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第二十七幕 ノンデリカシー

【あのときは確か…お昼過ぎたぐらいだったかな】

【いつも通り狩りをしてたんです】

【山奥に進んでってると、どっかからガサガサ音がして】

【その方向に進んでみると、一人の男の子が大きい袋をズリズリ引きずりながら運んでたんです】

「ふむ…」

【あのときは怖かったなぁ…袋の中身が動いてるのに一切動じないんですよ、男の子】

『えっ動いてたの?』

【動いてた!】

【そのときは僕みたいに狩りしてて殺り損ねてるのかな〜とか思ってたんですけど…今考えたら…】

〈…ま、確定だろうな〉

「マジか〜…数年前から活動してるんだ」

「改造生物とか最近出てき始めたもんだから、直近で活動し始めたのかと思ってたな」

『なんかまずいの?』

「年数経っちゃってるとなぁ…捕まえにくくなるんだよなぁ…」

『え!?そうなの!?』

「証拠が本人かどうか確認しにくいこととかあるからねぇ…姿変わってないといいな」

「年齢はどのくらいでしたか?」

【んー…多分、25歳とか…?いや、それよりも若いかも…】

「25…」

〈じゃあ私らより少し上か〉

「まぁ自分と同じくらいになるのかな」

「見た目は?」

【えーと、髪が短くて、長袖の白いシャツ、紺色の…膝上?ぐらいのズボン履いてて…蝶ネクタイをしてた気がします!】

「なんか随分と幼そうな見た目だな…」

「知っていることはそれぐらいですか?」

【はい!】

【あまりお力になれず…すみません】

「いえ、大丈夫ですよ」

「ここまで話してくれましたし、今回は何も無しで解放しましょう」

【良かった…!!】

『えっと…本当にいいの?これで』

〈いいんだよ、別にこれから関わることも無いだろうし〉

【えっ】

〈えっ??〉

だってそうだろ?と言わんばかりに樫見を見る八代。

【あ、いや…】

【…その…貴女の、種族って…?】

そう樫見が八代に問いかけた途端、弓門とカッピーは空気が少し重くなったのを感じた。

何をデリカシーの無いことを聞いているんだ、と思う弓門。

そのまま誰も発言しないまま時が過ぎる。

〈…オオカミだよ。ドクバオオカミ〉

観念したように溜息を吐きつつ八代が答える。

「はっ??」

『えっ!?』

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