第二十六幕 取り調べ
天野と矢形は仕事があるというので、病院の一室を借りて話をする4人。
「それで、何故あのような状況に?」
【森の中で狩りをしてて…動物と見間違えて襲ってしまいました】
「狩り?」
【はい…普段は槍術の教室やってるんですけど、それだと収入が足りないので、狩った動物の肉や皮を売って生活してるんです】
【今日はあの山で狩りをしていたところみなさんに遭遇しまして…】
〈見分けつくだろ…夜じゃないんだし〉
【うぅ…僕狩りしてるとき集中しすぎて人と動物の判別できないんですよぉ…】
『めっちゃ欠点じゃん』
〈人里から離れろ〉
「はい静かに静かに!」
「つまり人を傷つける意思は無かったと?」
【はい!それだけは絶対にないです!!】
【いや、動物だったら確かに殺ってましたけど…】
〈怖いこと言うな〉
【ごめんなさい…】
「んーー…業務上過失傷害罪とかになるのかなぁ」
『なにそれ』
「言わば、仕事してて間違って誰かに傷をつけちゃうとダメってことかな」
【ひぇ…い、いくら払えばいいんですか…?】
「100万円以下の罰金、とはなってるけど…」
【100万!?】
【そそそんなお金払えないです無理です】
「待って待って、100万って決まったわけじゃないから!」
〈んじゃあさ〉
〈カゲロウについてなんか知ってることないか聞くのは?狩りやってんならこの山のことも何かしら知ってるだろ〉
弓門に小声で話す。
「あー…確かに…」
『何、何言ってんの?』
「いや…」
「…本当に聞いていいわけ?それ」
〈まぁいんじゃね、最悪口封じ〉
「うわぁ…」
口封じという名の毒殺なのだろうか。
「…じゃあまぁ聞きますけど」
「Dr.カゲロウについて何か知ってることを話してくれれば、警察には突き出さないでおきましょう」
【ほんとですか!?】
「はい」
「なので、Dr.カゲロウについて、知りませんか?」
【どくたーかげろう…それってどういう…?】
「人ですよ、人」
「最近改造された動物たちが増えてるでしょう?」
「それを作ったと思われる人がDr.カゲロウなんです。その人をどうにか捕まえるために、今頑張っているのが我々です」
【なるほど!!】
【でも…生憎そんな名前は聞いたことなくて…】
〈じゃ、なんか怪しいやつとかは?〉
〈獣人が拉致られてるところとか見てないの?山ん中で〉
【拉致られ…あっ】
【そういえば何年か前に1回、見た気がする…!!】
「あー…数年経っちゃってるのか…」
「つい最近とかは無いですか?」
【最近はここらへんじゃなくてもう少し遠い場所で狩りをしてたので…見かけてないです】
〈収穫無しか…〉
舌打ちする八代。
『舌打ちするなよ』
〈別にいいだろ〉
『よくない!』
「はいはい黙れ黙れ」
「じゃあそのときの話聞かせてください」
【もちろんです!】




