第二十二幕 新しい同居人?
《そういえば、ランドルフくんどうなったかな?》
「森に置いてきたし大丈夫なんじゃね?」
『また来てたらやだなぁ…』
〈ちょっと確認しに行くか?〉
《そうだね、もう起きてるか見に行こう〉
ランドルフを逃がした場所についたが、そこには何もいなかった。
〖帰ったみたい〗
『もしかしてまだ森の中…??』
〈かもなぁ…〉
《あちゃ〜、気をつけて帰らないとだね》
〈まぁ中々遭遇することはないだろうけど〉
〖……〗
『ねぇ、とりあえず戻らない??あっちなんかいる気がするんだけど…!!』
「ちょ、怖いこと言うな!」
〈気のせい〉
『絶対いるって!!』
《はいはい、じゃあ戻ろうか》
病院に戻り一息つく。
「なんか…忙しい1日だったな…」
〈まだ半分くらいあるけどな〉
「うわぁ…」
《…一つ、衣吹ちゃんに聞くね》
《不死になった感想は?》
「え??」
なんのことだか分からないといったような顔で聞き返す。
《まぁ実感は無いよね…》
〖年齢重ねないと分かんないしね〗
「ずっと思ってたんだけど、不死になったってどういうこと??」
《衣吹ちゃん、ここに来たときお茶飲んですごい体熱くなったでしょ?》
「あぁ、むせたときね」
《あれむせたんじゃなくて中に入れた薬の副作用なの》
沈黙。
「は??」
「待って待って待って初対面の人のお茶に薬入れたの??」
《まぁそこはご愛嬌ってことで…》
「済まされない済まされない」
『なんで入れたの??』
《…りなちゃんもカッピーも、寂しそうに見えて》
《りなちゃんがずっとカッピーに友達を作ってあげたい、とは言ってたからね。珍しく生きてる人間である衣吹ちゃんを連れてきたから、きっと衣吹ちゃんがその"友達"の枠なんだろうな、って思ったから…かな》
〖まぁ要するに、りなとカッピーの同居人を作ってあげるため、だよ〗
「同居??マジで言ってるの??」
「絶対しない無理無理無理!!怖すぎるだろこんなやつら!!」
『だめ…?』
〈だめ〜?〉
「可愛くおねだりしようとしても無理だから!!」
《私たちからもお願い〜…!》
〖もう二人が見てられないよ…〗
「いや…そんな…」
キラキラとした瞳に見つめられ狼狽える。
「そんな…!!」
少し唸ってから、口を開いた。
「……じゃあ」
「せめて、うちの探偵事務所で働けば…?そうすれば、一緒にはいられるけど…」
『いいの!?』
〈っしゃ!!〉
交渉が成功して嬉しそうにする二人。
《良かった〜!!》
〖これで私たちも安心できるね〗
親友の悩みの種が解決され、安堵する二人。
「言っとくけどうちそんなに稼げないよ、町からは異端者扱いされてるから」
《あら、探偵も立派なお仕事なのに〜》
「ほんとにね!!」
『これからよろしく!!』
〈よろしく!!〉
「…はぁ、変なものを拾ってしまった…」




