【夏目前】学校であった怖い話の思い出語り【ネタバレ前提】
このエッセイは、スーパーファミコンの、ロッピー書き換えサービスで提供されていた「学校であった怖い話」に関する思い出語りです。
後日販売された「学校であった怖い話S」等とは未プレイとなっておりますのでご注意ください。
また、基本的にはネタバレを前提とします。
怖い話本体の話もしますので、トラウマとなったお話や画像が脳裏をよぎる可能性がございます。
あわせてご注意ください。
では、どうぞ。
夏が来れば思い出す。
家にあった年季の入ったスーファミで何度もプレイしたノベルゲームの数々。
クソガキ時代は何の疑問もなかったのですが、後日調べたところ、ローソンのロッピーではスーファミのソフトをカートリッジとしてファミコン等のゲームを購入・インストールして遊べたようで。
私の家にあるソフトのいくつかはそのサービスを用いたソフトだったようです。
そんなの関係なくガキというものはゲームを遊ぶもので、私もクソガキだったものでウッキウキで遊んでおりました。
アクションゲームはズブの素人、RPGに興味なし。
誰がインストールしてきたか分からないホラー風ノベルゲームを直感でプレイしていたものです。
魔女たちの眠りとか、その辺ですね。
もちろん、タイトルにもあります学校であった怖い話もプレイしました。同作者別作品のつきこもりもプレイしましたが、それはまた別の機会に。
さて、このゲームのオープニングというか、タイトル画面は覚えておられますか?
あの影が動いて笑い声が響く印象的なアレです。
いや、クールですよね。
クソガキはあれにビビリ散らかしたもんです。
でも好きになっちゃうんですよねえ。
これこれ~!!って喜ぶようにまでなるんだから成長ってのは理解できないモンです。
本編に入る前に、まずグラフィックに触れていきましょう。
ガチモンのレトロゲームですから、画質も荒いです。
フォントもレトロですね。
何よりも登場人物の学生を演じてるのが成人した社員様がた!
クソガキはまずここでびっくりしたものです。
え、大人じゃん……。大人が学生服着てる……無理あるぅ……。
これがジャニーズやアイドル女子みたいな大人ならともかく、普通のおじさんおばさん(クソガキ目線)というところに驚かされました。
これもまた後日談ですが、ネットで調べてみて、社員さんが演じていたと分かった時はもう本当にびっくりしましたね。
そういう時代だったのかな?
ただこの、一般人な感じの人々が演じている……というところがまた味なんですよね。
別作品のつきこもりでもそうですが、身近にいそうな人物が語るからこそ話にリアリティを感じると言う面もあります。
アイドルが語る怖い話よりも、親戚のオッチャンが語る怖い話のほうが絶対怖いですもん。
異世界より現実世界。
そんな感じ。
通常写真と特殊写真がありますよね、このゲームって。
サイコパスみがある時特有の表情してる写真というか。
この写真の表情がまた絶妙なんですわ。
なんというか、一瞬を切り抜いているからこそか、作った表情的なものを感じないような。垣間見えた狂気と呼ぶべきような表情で、これは他にないこの作品ならではの恐怖を煽る表現だと思います。
そして音楽です。
これがまたいい曲揃いですよね。
耳に残るというか、ちゃんとその人にそぐう曲をテーマ曲として背負わせていて、素晴らしいです。
汎用の曲もまた恐怖を煽ったり、コメディを感じさせたり、はたまた緊張感を持たせたりと、名曲ばかりです。
ゲームは音楽が命。はっきりわかんだね。
世に解き放たれて長いゲームですので、どこかで誰かが学怖イントロクイズとかやってそうですよね。
「さてこの曲が使われているのは~!?」
みたいな。
ニッチ過ぎて刺さる人が限られてくるな。やっぱないです。
ではいよいよ本編の話へ。
キャラクター全員が味濃くないですか?
しかも普通の人がいやしねえんですよ、語り手も登場人物も。
普通の人いた!って思ったら死んでるとかよくある話で、普通だと思ってたけどやっぱ普通じゃねえや(悲)って事も多々ありますよね。
選択肢で展開変わるゲームなので、あのルートではまともだったのに、このルートだとサイコパス……! って展開もままあります。世界線の違いってでかいんやなって。
しかも善人がいねえんだこのゲーム。
デブだから善人だろうというやばい思い込みで善人だと思ってたらコイツも悪人やんけ!! となったクソガキ時代です。
トイレの細田くんは普通にサイコパスですよね。
いやトイレに拘りまくる時点でそっちなんですけど。
あの人なんであんなトイレ好きなんでしょうね。
いや、善人っぽい人もいるにはいますけど死ぬんですよこのゲーム。
旧校舎見回りにいっただけなのに死ぬ人いますし。
人口が増えまくってた時代の話とはいえ雑に人が死ぬんだわ。
これでこの学校、悪評ないっぽいのウソだろお前!?ってなりませんでした?私はなりました。さすがにクソガキも困惑ですよ。
しかしですね、プレイ当初の私から見てもこのゲームってレトロゲームだったので「発売当時はこれが普通だったのか…?」とか思っちゃったわけです。
そんなわけあるか。
ヒトならぬ存在たちも大抵は悪ですよね。
まだ善良寄りの飴玉ばあさんもさりげなく罠仕込んで破滅するとこ見てはニッコニコでしたから。
いやでもめっちゃうまい飴玉一回食べてみたいですよね。
身の破滅だと思うとやっぱいらねえ!とはなるんですけど、でもうまいんでしょ?
あの話思い出すたび、「毒だけどうまいらしいキノコ、食うか食わないか」って話も思い出します。
根性でギリギリ死なない範囲で毒キノコ食うとかもあるらしいですね。人間って愚かぁ……。
それ以外となると、やっぱトラウマ量産野郎!逆さ女とかいいですよね。
画像登場シーンがクライマックス。やってることはそんなあくどくない。画像がメチャクチャ怖い。
インパクトでかすぎてガキのメンタルブレイクしがち。
彼女よりゾッとする存在めっちゃいるはずなんですけど、文字だけ情報のお話より、あの画像バーン!!からの逆さ女ちゃんのが怖いのめっちゃ分かります。
皆さんのトラウマはどのモンスターかな?
個人的に一番好きで怖いのは人形です。荒井さんでしたっけ、彼が最終話の時の七話目で出てくるアイツです。
あれ心理的に残りませんでしたか?
私は残りました。
しかもですね、初めてプレイした時、途中で寝る時間やで~と寝室に行かされたんですよ。
ちょうど、人形が視覚の端に出てきて距離詰めてきてるよって話をしてる途中で。
夢に見ましたし、翌日プレイしきるまでず~っと死角におびえてましたね。
階段の上とかに人形の足見えたら……とか考えましたもん。
あれはね、解決が一応話の中で出来ますけど、そうじゃなかったら最強のトラウマになってました。
だって怖くないですか?
解決しようがないんですもん。
視界の端に映る人形の影が次第に近付いてきて離れない。
逃げようがないじゃないですか。
それこそ自〇でもしなきゃ。
なので元凶と対峙して解決できた時の安心感が半端ないわけですけど。
皆様の怖かった話、マジでお待ちしてます。
普段は感想欄閉じておりますが、このエッセイは解放しておきますので。
さて、いかがでしたでしょうか。
たった一話しか本編の話に言及しませんでしたが、このゲームに思い出のある方、怖かったあの日に戻れましたか?
かなり古いゲームなので実機で遊ぶ機会はもうない方が殆どだと思われます(私もそうです)
しかし世の中には実況動画、プレイ動画というものがあります。
今年の夏の深夜、お気に入りのアノ話を見返すというのはいかがでしょう?
猛暑には良質のホラーを。
ではでは。