『名古屋道』
去年の事だった、彼女はshoutする。
来年こそはきっと、名古屋に行くんだと。
羽振りの良い仕事が剛に舞い込むはずだった
でも、コロナで夢は消えた。
やられちゃったよ
まったくもう。
彼女は名古屋に行きたかった
皆で会うために。
だから、剛の旅費を稼ぐため小説を書いた。
とはいえ、初回で失敗し、異世界に行けてない。
やられちゃったよ
まったくもう
彼女はメールを打つ。
返信の来ない剛に
確かに、アンタはロクデナシ。
でも、人のよさはちゃんとある。
あなたの人生は、無駄ではないと
私が書いて証明するわ。
もう、それしか道はないもの。
でも、この先は袋小路ではない。
参加賞があるかぎり、
アンタの人生、500円の価値はある!
うぉぉーコンチクショウ。
泣きたくなるけどネタになる。
私が二万を稼ぐから、
あんた、死ぬんじゃないからね。
他にできることはない
この道を行くしか方法は。
剛のメールが知らせてきた。
仕事の再開を
今度こそ名古屋にいこう
きっと、行けるはずだ。 ホストの『すき』より嘘臭い、剛の『行けるはず』
コロナもあるし、大丈夫か、不安と喜びが込み上げる
やられちゃったよ
まったくもう
彼女はその時気がついた
急がなければと。
完結しなきゃ価値もない
三年を無駄にする。
やられちゃったよ
まったくもう
剛が彼女にメールする
お節介な彼女に
確かに俺はロクデナシ。
でも、人を見る目はある。
君の小説が無駄ではないと、読者が証明してくれる。
それしか道はないだろ?
でも、この先は袋小路ではない。
参加賞があるかぎり、
500円は君のもの
うぉぉーコンチクショウ
泣きたくなるけどネタになる。
俺が二万を稼ぐから、
君も、死ぬんじゃないからね。
他にできることはない
この道を行くしか方法は。
この詩のイメージはジョン ボンジョビさんのLivin' on a Prayerという歌からです。
この詩は、元の詩と同じようイメージです。
2人の人物が、貧しいながらも夢を見る感じなので。
でも、はじめに調べるときは、私は『リビン』と言う楽器か何かをボンジョビみたいなイケてる人物が
演奏する話だって思ってました。
まさか、生活難の男女の物語だったとは。
で、遊びで昔作った詩がこれです。
私には思い出のある詩なので入れて見ました