3−召喚準備完了なのじゃ!
ここは巨大な建物の中、その最奥の部屋に集まる大勢の人人人、その中心には巨大な魔方陣、その前に邪な笑みを浮かべている少女がいた。
「ふっふっふ、いよいよわらわの使い魔の誕生じゃ、アーハッハッハ!!」
「なにをバカな笑いをしてるんですかアイシャ様。」
「なに、こういう強力な使い魔召喚と言えば邪悪な者が行うのが普通じゃと思ってなちょっと真似てみただけじゃ。」
「また、本の影響ですか。あれほど本の内容を……。」
「そっそれよりもじゃ! なんなんじゃこのギャラリーどもは?!」
わらわ達を取り囲んで数え切れない人の数、警備の物もいるようじゃが、あきらかに一般人までおりよる。ってかそこの子供!!わらわの魔方陣に近づくでないのじゃ!!。
「ここ最近、特にこれといった事がありませんでしたからね、皆さんよっぽど退屈されていたんでしょう。」
(フゥー、とため息なんぞついてイリスも相当この状況にまいっておるようじゃな。 それより、わらわと同じように暇人な輩がこんなにもおったとはのう、今度なにかしてみるのも一興じゃな。)
ちょっと邪悪な笑みがこぼれかけたがすぐにとりもちイリスの話を聞くことにするのじゃ。
「それに、現在我が国で最大の魔力を持つアイシャ様の召喚される使い魔とやらが気になるんでしょうね。」
「なんじゃ、わらわは見世物か!! 全く、使い魔召喚の儀じゃって決して安全とはいいきれないじゃろうに。」
「そのてんは、アイシャ様なら確実に成功させるだろうという民の信頼と警備の兵の力をなにが起こっても守ってもらえると信じているのでしょう。」
(わらわを信頼してくれるのも兵の実力に期待しれもらえるのは嬉しいのじゃが、わらわにだって万が一というのもあるのに。)
少し顔が緩むのを感じつつ儀式のため集中力を高める作業に入るのじゃ。
「これより、わらわは召喚の儀を執り行うのじゃ、皆のしゅう、我が国ルブランクスの歴史の1ページに必ず書かれるであろうこの瞬間をしかとその目に焼き付けるがよいのじゃ!」
後にこの召喚の儀はルブランクス王国の歴史の1ページどころではないほどこの国、この世界に影響をあたえることになるのはまだまだ先のお話……。




